シルクの彼女は絹みたい -学生Ver.-【Fischer's】

nineteen ページ20

Aside

「あっちー胸でかくなーい？」
「それな！背ぇ低いのにねー」

いつもは髪の毛をクルクル巻いてる女の子たちに囲まれる
背が低いって悪口だし…

竹「まぁ…そうだな…」
「あははっ！竹野はちっさいもんねー！」

うるせぇ！なんて言ってる
「なんかやってんの〜？」

やってるように見えるの？
そうだとしたらホントにおバカさんだね

竹「…パラって水よく飲むよね？」
貴「飲むね〜」

喉を潤すためにね〜
竹「常温の水って胸にいいらしいよ」

貴「そーなの？」
初めて知った

「えぇ〜！じゃああたしも飲も！」
竹「パラ、あんま入ってると咳出るだろ？早く出よ」

タケちゃんは物知りだね
喘息のこともよく知ってくれてる

脱衣所に行って体を拭く
竹「あいつらホント馬鹿だな〜胸にいいなんて嘘なのに」

貴「嘘だったの〜？」
竹「いや、実際は知らんけど？テキトーに言っただけ」

適当だったんだね〜
タケちゃんらしい

青っぽい浴衣と丹前を羽織ってから
髪の毛を少し乾かす

竹「よし、戻るか」
部屋に戻るともう布団が敷いてあった

6人部屋で
私とタケちゃんにあとはギャルっぽい子が3人

それと大人しいメガネの女の子が1人
名前は覚えてないんだよね

「おぉ！涼しー！」
3人はいつも一緒にいる仲良し組

「……」
3人の後ろから着いてきた大人しめの子

「もう自由時間っしょ？恋バナしよ！」
貴「うぅん、まだ名前覚えてないんだ〜教えて〜？」

別に聞かなくてもいいんだけど
一応ね〜？

「相変わらずマイペースだなーあっちーは！」
「あたしマイだよ！」

苗字は言わないんだ〜
漢字もわかんないし

「アリサ！覚えてね！」
「カレンだよ〜！あっちーと話すの初めてだね！」

初めてだっけ？
話した人の顔とかあんまり覚えないんだよね

「水野カホです…」
あっ、苗字まで教えてくれた

ﾏｲ「恋バナ！タケちゃんは好きな人いんの？」
…早速なんだね

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