俺とみんなと素敵な出会いと

9話 ページ11

___side




『黙れよ嘘つき！』







バシャっと音と共に頭から水が滴る








『どこにもう1人居るんだよ！』








…居るよそこに、何で見えないの？







『先生ー！また山田君が変な事言ってまーす』






…変な事じゃないよ、ほらあそこで手を振ってる







『山田君、君はいつまで皆を怖がらせるつもりだ？』







…怖がらせてるつもりなんかない。本当に居るんだ






『『『嘘つき！！！』』』





なんで……皆は見えないの？




・



・



・




｢っは、……はぁ、はぁ…何だ夢か｣







久しぶりに昔の夢を見た







身体中冷や汗が止まらない






あの頃の記憶は未だに俺のトラウマみたいな物





ダ｢…んー｣





ダイちゃんは気持ちよさそうに寝返りを打ってた





空は少し明るくなりかけていて、今何時か確認した




｢…4時か……。｣





いつも起きる1時間前だけど、もう起きとこう






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雄｢…んーおはよぉー｣




朝ごはんと弁当を作ってる途中、まだ眠そうな雄也が起きてきた





｢おはよう雄也、顔洗って来たら？｣






雄｢んーー、……あれ？今日涼介早くね？｣






｢…あ、うん。少し早くに目が覚めちゃってさ｣






雄｢…大丈夫か？｣





心配そうな顔の雄也に大丈夫と言い聞かせ、洗面所へ向かわせた





｢…よし！出来た｣






雄｢おぉ！今日の朝ごはんは和食だな！｣






ご飯が出来上がるタイミングに雄也は仕事着に着替えて食卓の前にやって来た






｢…そう、ちょっと味噌汁飲みたくてさ｣






雄｢そっか、美味しそうー！いただきます｣






｢いただきます｣







そこから、何気ない会話をして






今日は帰るの遅くなるとか、夜ご飯は何にするとか






新婚さんみたいな話をしていた





途中でダイちゃんも起きてきて話に参加



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雄｢…涼介、今日学校行くよな？｣







『学校』と言うワードに肩がビクッとする






今朝見た夢のせいだ






｢うん行くよ、なんで？｣






雄｢いや、帰りな？お使い頼んでもらいたくてさ｣






そう言って雄也が見せて来た写真。






｢………これ、何？｣






雄｢俺そろそろ痩せないとと思ってさ｣







雄也が見せてきた写真には






『これであなたもマッスル美ボディ!!』






と書かれたエクササイズDVDのパケージだった。

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