5話 ページ7
___side
『だから！そんな気味悪い事知らないわよ！早くどっか行って！』
ドンっと押されて尻もちを着いちゃった
黒ちゃんは心配そうに俺の傍にしゃがんだ
……ダサいな、俺
全然情報も集まらないし、
｢…黒ちゃん、今日はもう帰ろっか
ぁ、黒ちゃん帰る場所ある？｣
帰路へ着き始めた俺は隣をスーと歩く黒ちゃんに訊ねる
黒ちゃんは一瞬固まる仕草をしたが、コクコクと頷いた
｢…そっか、じゃあまた明日一緒に探そうな｣
初めて黒ちゃんと出会った道路で別れて、俺も家に急ぐ
ダ｢……涼介｣
｢あ、ダイちゃん。どこ行ってたんだよ、俺と黒ちゃんあれから頑張って聞き込みしてたんだよ？｣
俺の言葉にダイちゃんは少し俯き、
ダ｢……黒ちゃんの正体、分かったよ｣
｢え、？……嘘！やったじゃん、何で？どうやって分かったの？｣
ダ｢……お前、いつの日か誰か助けてなかった？｣
｢……誰か、って？｣
ダ｢……例えば、動物とか｣
動物……
あ、
｢……鹿｣
ダ｢ん？｣
｢鹿、助けた。怪我が酷くて。真っ黒な鹿｣
俺がこう答えると、ダイちゃんは｢そうか｣と頷き
ダ｢…黒ちゃんの正体は、お前が助けたその鹿だ｣
｢ぇ、でもあの子、まだあの時生きてた！
ていうか、何で動物だって分かったの？！｣
ダ｢…数日前、この近くの山で火事があった
人の被害者は出てないけど、その森に住んでいた動物達はかなり被害にあったらしい｣
ダイちゃんは動物ならではのコミュニティで話を聞いたらしい
ダ｢そこで、1匹の鹿が炎から逃げられず火事に巻き込まれたらしい
鎮火した後、その鹿の姿はどこを探しても見つからず
しばらく様子を見ていた森の動物達
そしたら突然、その鹿が森に帰って来た
でも、｣
｢……でも、、？｣
ダ｢彼女の姿は変わり果てていて、綺麗な茶色だった毛色は真っ黒に染まってたらしい｣
｢……っ、黒ちゃん｣
ダ｢その森に戻って来た時には、その鹿の命も残り少なかったみたいだ
森の動物達に最後の挨拶をしに来ていたらしい｣
……そんな、じゃあ俺が助けたって思い込んでただけで、黒ちゃんはもう、ダメだったのか
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きんとき(プロフ) - くーちゃんさん» ありがとう！頑張るわな、くーちゃんも更新頑張ってな！時間出来たらそっちにも遊びに行くわ！ (2020年1月3日 10時) (
レス) id: 979c554592 (このIDを非表示/違反報告)
きんとき(プロフ) - チョコラタさん» ありがとうございます。励みになります、頑張ります！ (2020年1月3日 10時) (レス) id: 979c554592 (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - きんときさん» ほんとぉ！？嬉しい泣 私も、時間なくって絡みに行けなくてごめんよ汗 全然大丈夫やで！！！きんちゃんの小説ってどれも集中して読んじゃうもん！！すごく楽しませてもらってます！ゆっくり更新したんでかまんけんなー！ファイティン！！^^ (2020年1月3日 4時) (レス) id: f70e29d442 (このIDを非表示/違反報告)
チョコラタ - 更新頑張ってください！ (2020年1月2日 21時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
きんとき(プロフ) - くーちゃんさん» 久しぶりぃい！！覚えちょるよおー忘れる訳ないやない〜 わしも読み専になっとって、中々自分の作品に手が付かなくて絡みに行けなかったっ汗 そう言って頂けて嬉しいよ。ちょっと設定もだいぶ変えたからちと不安やった。ありがとう、頑張るね！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: 979c554592 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きんとき | 作成日時：2018年7月13日 8時
