隣の席の子は女の子じゃなかった件について-3 (ページ5)

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「そう言えば子供の性別ってもう聞いたの？」

着いた席で食事を共にしていると、高橋は「あ、」と声をこぼすなり
Aのお腹を見ながら何気なく質問を口にする

『聞いたよ、今のところは男の子っだって！』

確定じゃないけど、と言えば高橋は自分から質問しておきながら興味無さげな返事をする

『それでね、今度＿＿』

蘭と温泉に行く事を言いかけるも、その言葉を呑み込む

「ん？今度がどったの？」

『あ、いや…性別もはっきりしてきたから今度ベビー用品みに行くんだー！あははっ』

「へぇー」

誤魔化すように笑みを浮かべるAに対して、高橋の纏う空気がどこか重たく感じた

「いいなぁ～俺も好きな子と結婚して幸せいっぱいな生活したいなー」

『た、高橋さんなら、す、直ぐできるよっお話だって上手だしっ』

「それさ、俺に対する当てつけ？」

『へっ・・・？』

首を絞めらるような圧迫されたような息苦しさ
この感じは、２年前の蘭を彷彿とさせる

『そ、そんなつもりじゃ・・・』

「・・・なぁんてね♪嫌だなーもう！そんな怯えたような顔しちゃってさ～」

先程の冷めた表情はどこへやら
高橋の顔は明るいものへと戻っていた

「でもまぁ、その好きな子が他の誰かのモノだったら意味がないんだよ」

『ん？何か言った？』

あれから別の話をしながら再び料理に手を付けていると隣から聞こえた声にAは反応するも、上手く聞き取れずに首をかしげる

「んーん、赤ちゃん元気に産まれて来てくれるといいね♪」

『う、んっそうだね』

ポコポコと今も退屈だと文句を言っているように動くお腹を優しく撫でるAを、高橋が睨みつけていたなんて知る由もない

＿＿＿＿＿

(作者)
またそうやってすーぐ不穏な空気ながすー(殴
不穏な空気展開すきだよなーワイ