Orange daily life IV

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緑side









大吾「こうちゃんって、いつもこうなんです。
自分が年上だから引っ張って行かなあかん思って
自分で自分を苦しめてるんです。
もう焼け野原だなんて言わせないって…」


緑「焼け野原…」


流星「じーこ。もう十分やで…
本当はじーこ生粋の弟気質なんです。」


大吾「なにきんって分かります？」


緑「あ、KinKanとなにわ皇子の6人のでしょ？」


大吾「そうです。その時は柊真とかがいたり
ジャニーズWESTさんがデビューする前とかは
甘えん坊で泣き虫なこうちゃんだったんです。
でも、自分が引っ張って行かなきゃってなってから
もちろん、まだ泣き虫なところもあるけど
昔の弟気質が少なくなっちゃって、
みんなの責任を自分で負おうなんて思っとるんです。
そんなことせんでいいのに、俺らもおるのに…」







その時の俺は全然知らなかった。
今の関西は康二や西畑くんと大西くんが
関西Jr.を引っ張ってるんだ。
康二ってあんまり歳変わらないのに凄いな
としか思ってなかったんだ。

弟気質なんて知る由もなかった。
あんなにいつも元気に笑顔を振りまいてるのに
みんなのお兄ちゃん的存在のようなのに
こんなに本当の自分を隠してまで
先頭に立って突っ走ってるだなんて…








大吾「阿部くん。」


緑「っ？ なに？」


大吾「こうちゃんの相談相手になってくれません？」


緑「え、俺が？」


大吾「もちろん室くんとかもおるけど
東京のJr.にも歳が近かったり年上の
相談相手欲しいと思うんです。
弟気質が出せる場所を増やして欲しくて」


緑「あ、うん… でも何で俺？」


流星「だってね？大ちゃん。」


大吾「優しそうだから。」


緑「… は？」








こんなに大事な役割を優しそうだからで決めていいもの？







大吾「ということです。」


流星「そんな感じです。」


大吾「あとは、よろしくお願いします！
流星、戻るで！」


緑「待ってよ、康二のことどうすればいいの？」


流星「目が覚めてちょっとお話でもしたら、
ホテルの部屋決め勝手にしとくで！
って言ったら全力で帰ると思うんで
そんな感じでお願いしま〜す！」


大吾「阿部くん、また明日のリハでね！」


緑「嘘でしょ！？ 本気で言ってる？」


2人「さいなら〜！」







バタン っと医務室のドアが閉まる








あれよこれよといつの間にか俺が康二のこと任されて
眠っている康二の顔を見つめる









緑「俺が康二の相談相手か…」







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