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ディノさん、あんたを啓蒙してやるよ ページ33

そのブロッコリーと牛を足して二で割ったようなちびっこの手には手榴弾とグレネードが混ざったような爆弾が握られていた。

爆弾が握られ…え?

ブロッコリーが転び、ピンが外された爆弾は空へと飛んでいき、そのまま落ちていく。

外にはディノさんの部下がいたはず。

「バカー!」

綱吉の絶叫が木霊する。

「ああもう、蹴れば間に合うか!?」

なるべくはやく立ち上がろうとした。

「心配ねぇよ。てめぇら伏せろ!」

それよりも速くにディノさんが飛び出し、一瞬こちらを見てから飛び出し、爆弾を鞭で高くあげる。

二階から落ちるのは危なくないか。

ちょっと不安になり窓から身を乗り出して確認する。

ディノさんの部下達が空を見上げるなか爆弾は空気を揺らすほどに大きく音をたて、爆発した。

ディノさんを茶化す声が聞こえる辺り、何も被害がなく無事に出来たことを確認する。

「ディノさん、生きてるなら生きてる、死んでるなら死んでるっつってー!」

生きているのはわかっているけれど、言わずにはいられなかった。

部下の笑いがまた始まる。

「生きてるってーの!」

絶対的な生存を確認したところで、部屋に視線を向ける。

「あの人…格好いい」

「わかったか?これがボスってもんだ」

「なんでもかんでもそこに結びつけるなよ!」

「だがディノさんはボスを擬人化した見たいな人間だからな。ダメツナもなったら格好いいと思うぞ?」

けらけら笑いながら茶化す。

「ツナでお願いします…」

何が面白いってツナが一理あるみたいな顔しながら話してることなんですよ。

やっぱりあり方は他者を守ることなんだろうか。

「…ところで、そこのちびっこ二人」

元凶である逃げ出しそうなちびっこ二人を見る。

「イーピン、悪くない!」

「ランボさんも悪くないもんね!」

ちびっこズ…イーピンとランボが同時に同じことを言う。

子供の頃に善悪をつけないとその後がわからなくなるのだから、ここはひとつ駄目な人間として伝えなければいけない。

「おけ、二人とも悪いって自覚がないんだね」

ちびっこ二人は頷く。

「まずイーピン。ランボのことどう見えたっけ?」

「ブロッコリーのおばけ。退散!」

確かにランボはブロッコリーに見えるが、人間(?)なのだからそこの区別をつけるなりなんなりしなきゃいけない。

もしかしてこいつド近眼か?

「うんうん、そっか。リボーン、眼鏡あるよな?」

「ああ、あるぞ」

リボーンに眼鏡を渡される。

少し離れて知らない造語出来てるときってあるよね→←伸ばし音の言いにくさは異常だよ



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作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時

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