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ルマ○ドアイスがまた食べたい ページ29

沢田家二階、紙パックの林檎ジュースを貰った俺はのんびり積みゲーの消化をしていた。

果汁百パーセントでろ過済みとかよくわかってるじゃないか。

「ディノさん、それボタンが違う。今のはYだよ」

「Y…?そんなボタンあったか?」

「あごめん。それPS系統だから四角だわ」

「あ、こっちか」

ディノさんにはゲーマーの素質はなくともゲームを楽しむ素質はあると判断し、俺は今教えてる。

こいつ座高微妙に高いから見えにくいけれど、まあ沼らせる分には問題ない。

「失敗と成功でムービー変わるのか!」

「だろ!?面白いよなこれ!」

これだから初見プレイを眺めるのはたまらないんだよな。

「もうその辺にしといた方が良いんじゃねぇのか?威厳っつーのは元から無いから良いんだが初音ちゃんのボルテージただ上がりになってるぞ」

ロマさんが止めてくる。

確かにハイテンションになっているけれど、楽しいのだからしょうがない。

「ゲームというのは大人子供関係なく楽しむ権利があるのだから良いだろー…」

「おいおい、んな顔されたら困るんだが」

なに俺どんな顔してんだよ。

「お前らそこでやめとけ。そろそろダメツナが来るってのにそんな感じじゃ説得力ないだろ」

「確かにな。ディノさん、セーブしといて。また暇なとき…あるかは知らんがソフトとゲーム機とっとくからまた今度やろ?」

「ああ、わかった」

リボーンの言うことにも一理あった。

ディノさんに終了してもらい、俺はスマホゲームを開いてやり始める。

スタミナ消化は大事だからな。

「リボーン、また何かやったな!?」

数秒後、綱吉が勢いよく扉を開けて叫びながら入ってきた。

「よぉ、ボンゴレの大将。はるばるイタリアから遊びにきたぜ。キャバッローネファミリーの十代目ボスディーノだ」

あ、格好つけちゃってる辺りへなちょこは抜け出せているのか、きっちり兄貴面して挨拶するディーノ。

対する沢田綱吉選手硬直しております、面白い反応しかしてくれません。

「キャバッローネって…マフィア!?」

ようやく発した言葉は一般人がもっとも言いそうな言葉だったが、彼が言うと何か笑えてくるというか加虐心が満たされる不思議。

「マフィアもマフィア、超大手だよ?ブル○ンレベルのやつ」

鬼女のお茶会に出てくるお茶菓子っぽい感じのものをつくるあの会社で例えた。

流石にメーカーじゃ分かりにくかったのか綱吉、再び硬直しておられる。

だって呪われちゃってますもの→←サボりたいと思う精神は全国共通だと思うんだ



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作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時

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