果実ナイフ最強説 ページ3
高い声で聞こえてくる言葉。
とっさに何故か用意している果物ナイフで防御する。
「持ってて良かった果実ナイフ。今度レビューに護身も出来るって書いとこっかな」
余裕顔でナイフを弄りながら呟く俺と、唖然としている赤ん坊。
「赤ん坊・・・え?」
疑問に思って呟く初音の目線は、何故か輝いている。
「・・・何処の奴だ?数回アクセスしてるだろ、情報は全部吐き出せ」
帽子で顔が伺えない物の、明らかに声は強迫以外の何でもなく、訴えたら勝てそうなレベルだった。
「あ、うん。でもマフィアって面倒だね。」
曖昧でながらも知っていればこんな答え方をしないため、警戒を説いた赤ん坊。
「並盛中に来い。話はそれからだ」
「え」
並盛中、と言う単語を聞いたとたん端から見てもあからさまに嫌な顔をする。
「そういや名前聞いてねぇな。俺はリボーンだ」
そんなことを無視して話すリボーン。
その発言によって嫌悪どころか無表情になってしまい、ただ考えるのを放棄した。
「氷上初音」
先程までの騒々しさは何処へ行ったのか、必要最低限しか言わないでおく。
沈黙は金なり。
些細な抵抗は認められず、泣く泣く連れていかれた初音だった。
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作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時