今を生きる【Ifの話】3 ページ8
「ありがとう、そう思ってくれる人がいるだけで、俺はやっていけるよ」
そういえばた涙を流した
落ち着いてきた頃にそろそろ帰る事を告げ、二人の家を後にする
そっと、国光の家を覗けば楽しそうに笑っている姿が見えた
あの女の人も一緒だった
一人一人、元青学みんなの家を覗いていく
当時みんなの各部屋においていた、おそろいの、俺が作ったリストバンドはなかった
俺も写っていた写真は一枚もなかった
もうきっと戻れない
ここまですれ違ってしまったのだ
二度と戻る事はないだろう
ここにいる存在価値がなかった
そっと、元自分の家の隣を覗けば、神田やアルマ、リナリ−達エクソシストがみんな笑っていた
みんな、ここに存在価値があるのだ
「羽衣狐」
《おぬしから電話とは……珍しいの》
「お願いがあるんだけど」
《はて？》
《よいのか？お前は一生、その命つきるまで戦う事になるが》
「うん。条件さえ飲んでくれれば」
《……つくづく、運のない奴よのぅ》
「ハハッ、今更だよ」
そんなの、今更だ
きっと、生まれたときからこういう運命だったのだろう
《教えた呪文を唱えればお前の望む形となる》
「了解」
電話を切る
瞬間、早々に唱え始めた
俺の偽名は「零」何も無い、そこに存在しないゼロ
この世界に、俺は存在しなくていい
望むのはこの世界で存在しなかったという事
神田達のこの世界でのエクソシストになったという事実
つまりは記憶消去・改造
彼らは俺の事を忘れ、そしてエクソシストではなく普通に生きてきたという事実を植え付けた
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出雲流夏(プロフ) - てにちゃん！？私のすきなジャンルですよ！！キタコレですよ！！うわぁ、俺得です！！！すごい俺得！ (2017年4月24日 17時) (
レス) id: 3483900707 (このIDを非表示/違反報告)
出雲流夏(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年4月18日 16時) (レス) id: 3483900707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由亜菜 | 作成日時：2016年8月28日 16時
