今を生きる【テニプリ(男装少女)】4 ページ18
「くそ、やっとまけたか」
屋根の上を走り続け森の中を飛び回り30分
やっとの事でまけたらしい
あいつら無駄に体力ありすぎだろ！
ふう、と木に腰をかけると今までなかった人の気配
とっさに臨戦態勢をとる
「！」
いきなり蹴りが飛んできた
腕でそれを防ぎこちらも足払いをかける
それに引っかかるなんてことなく器用に避けたその人の瞳は黒と赤のオッドアイ
まさか
「あんた、神の子孫か？」
「！お前は……」
そこでようやくお互いのことを確認する
髪の長い綺麗なオッドアイの女の人
世界を旅している最中に噂程度に聞いたことがあった
「警戒を解いてほしい。こちらは何も無い限り貴方にもここにいる人間にも危害を加える気は無い」
「……能力者ではない、か。だが、普通の人間ではないな？」
流石というか何というか
すべて話す旨を伝え、互いに地面に座る
「そうか……すまんな、いきなり蹴りかかって」
この合宿所の人間を狙う能力者かと思ったとのこと
悪魔退治に来たと言えばあちらもこちらのことを知っていたらしい
まあそれよりも
「お前さんの所では神田が……」
この世界の手塚は神田が前世らしい
別々に存在するということがなんだか新鮮といった
「会います？呼んだら来ると思いますけど」
「いやいい、わたしが愛したのはあの世界の神田であり、今は手塚を愛しているのだから」
そう言った彼女の瞳はとても優しい
悪用する能力者を葬っているという彼女は、きっと彼らに救われている
「手塚のことを、愛してますか？」
「ああ、愛してる。神田が前世だとか、そんなのは関係なく」
ああ、彼を本当に愛してくれている
それだけで十分だ
「さて、わたしは行こう」
「お気をつけて」
「ああ、お前さんもな。今度はわたしがそちらの世界に行こう」
そう言って消えてしまった
名前も聞かなかった、美しい人だった
名前はお互い聞かなかったけれど、なんとなく分かっていたのは
同じ名を持つものだからだろうか
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出雲流夏(プロフ) - てにちゃん！？私のすきなジャンルですよ！！キタコレですよ！！うわぁ、俺得です！！！すごい俺得！ (2017年4月24日 17時) (
レス) id: 3483900707 (このIDを非表示/違反報告)
出雲流夏(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年4月18日 16時) (レス) id: 3483900707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由亜菜 | 作成日時：2016年8月28日 16時
