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ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝと揺れる
満員電車に埋もれる私
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今日から3学期が始まる
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高鳴る期待も何も無い私は
ただただ学校の最寄り駅に着くのを待つだけ
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目の前に貼ってある広告を
ぼーっと見ていると
太腿に少し違和感を感じた
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私の右斜め後ろにいる男の人に顔を向けると
ニヤッと笑ってそのまま手を這わせる
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気持ち悪い
いい歳したおじさんが何してんの
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もし私が今ここで
助けてください、
と叫べばこの人から逃げられるけど
あと2駅で着くし
何より警察沙汰は面倒すぎる
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なら、いいや
我慢しよ
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そうして学校の最寄り駅の1つ手前の駅に着いた時
太腿にあった手がなくなって
吃驚して後ろを振り返ると
見たことの無い男子高校生がいた
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「おじさん、それ痴漢っすけど。」
「っ、！」
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汚い手をガッと掴みなおし
男子高校生はその人を扉へと引きずっていく
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私は状況を整理して
とりあえずその男子高校生に着いて行った
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「ちょ、おい！！」
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ホームに下りた瞬間
さっきのおじさんは全力で改札へと走って逃げていく
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追いかけようとする男子高校生を
私は慌てて引き止めた
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『あ、あの！大丈夫ですから！』
「いや、でも...、」
『ほんと、大丈夫なので！！』
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何度も 大丈夫、と言う私を見て
男子高校生は少し不服そうにする
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「なんで、助けてって言わなったんすか？
あ、いや、責めてるわけじゃないっす！
ただその、俺が言わなきゃずっとあのままでしたよ。」
『あと2駅だし我慢すればいいかって思いまして。』
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私がそう言うと
男子高校生は私の肩に自分の手を置いて
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吃驚して顔をあげると
悲しそうな目と視線が重なった
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「ちゃんと自分の身体
大切にしてください。」
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あぁ、きっと
大切に育てられてきたんだろうな
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この人は
親からいっぱい愛情注がれて
仲のいい友達もいて
普通に恋愛して
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私の知らない世界を知っている人だ
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本当
私って汚い
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苺大福(プロフ) - 楼茉（ろま）さん» コメントありがとうございます！共感してくださって嬉しいです！私の両親も過保護で....(笑)私も幸せになって欲しい思いで書いています。お気遣いありがとうございます！！！！ (2020年3月8日 19時) (
レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
楼茉（ろま）(プロフ) - 苺大福さんが書く家庭環境とか、女の子の心情とか。自分に当てはまりすぎててスゴい引き込まれます... 私の場合はただ単に親が過保護すぎってだけだけど笑 主人公の女の子にはどうか幸せになってほしいです(T^T) 更新楽しみに待ってます！ ご無理なさらぬようm(__)m (2020年3月8日 19時) (レス) id: 8e032e81a7 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - ぷーちゃんさん» 指摘ありがとうございます(泣)すみませんでした...。書き直したのでよかったらまた読んでください！！二度手間ですみません...。 (2020年2月10日 17時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - こんばんは！携帯が壊れてるはずなのにLINEが送ってることになってます��(ﾟДﾟ) (2020年2月10日 2時) (レス) id: 36fbe17710 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - renchkaさん» ありがとうございます！歌を題材にした方が作りやすいかなぁと思って作って良かったです！廉くんに1票ですね！笑、頑張ります！！ (2020年1月31日 23時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2020年1月28日 23時
