[続] 私の王子様 2 - Yuta.Kishi -

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『ふはぁ〜。』





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大雨とともに起きた私





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携帯の充電は13%


通話時間3時間





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私が寝るまでずっと繋げててくれた紫耀には


感謝してもしきれない





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通知のマークがあって


慌てて開いたけどバイト先のグループで





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店長昨日の台風は大丈夫ですか?


店長今日は普段通り営業します。


店長よろしくお願いします。




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そう送られてきていた





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今日はバイトがないから


そのまま既読をつけて


優太くんとのトーク画面を開く





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でも返信も


既読にすらなってなかった





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会いに行きたいけど...、


この雨じゃな





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A大丈夫?





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とだけ入れて家事をした





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しばらくして電話が鳴ったので


急いででる





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『もしもし！！』





「A？」





『あ、紫耀。おはよ。』





「ごめんな、岸くんじゃなくて笑。」





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紫耀はからかいながらも


若干拗ね気味で言っているのがわかる





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『そんな事言わないで笑。

昨日ありがとう。』





「ううん、全然！

楽しかった！」





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私の為に電話してくれたのに


楽しかった、という紫耀は


気を遣ってるわけでもなく


ただ単純に心地よかった





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「....、岸くんから連絡あった？」





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昨日電話の時


返信が来ない、って言ったから


気にしてくれたんだろう





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『ううん、まだ。』





「そっか...。

明日俺、廉の家行くから

岸くんの家までついて行くよ。

場所わかんないでしょ？」





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ねぇ、紫耀





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私はこの時なんて返事すれば


道を間違えなかったのかな





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