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「今日はありがとう。」
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家まで送ってくれた平野くんは
そう言った
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『こちらこそありがとうございます。』
「じゃあまたLINEするね、
おやすみ。」
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そう言って帰ろうとする平野くんを
私は慌てて引き止める
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『待って！』
「ん？」
『あの....これ...。』
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私はカバンの中から袋を取り出した
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『今日のお礼に...。』
「え、本当？
開けていい？」
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私がゆっくり頷いたのを確認した平野くんは
丁寧に袋を開けていく
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お土産ブースで買った
アシカのぬいぐるみキーホルダー
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『アシカ見てる時1番楽しそうだったから
好きなのかなって思って....。』
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違うかったらどうしようなんて少し不安だった
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そんな私の内心なんてしらない平野くんは
バッと顔をあげて満面の笑み
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「めっちゃ嬉しい！アシカ好き！」
『よかったぁ...。』
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胸を撫で下ろした私
本当によかった
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『じゃあまた明日。』
「うん、じゃあね。」
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今度こそ私は平野くんと別れ玄関に入った
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『はあああぁぁあぁ。』
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なにあの笑顔
反則でしょ
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平野くんが好きだとわかった瞬間、
笑顔も
意地悪な顔も
少し大きい手も
私を見る瞳も
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全てにドキドキして心臓がもたない
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それと同時に平野くんの隣にいる時に
聞こえてくる周りの痛い声
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「え、あの人格好いい！」
「あれ彼女かな？普通笑。」
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....釣り合ってないくらい分かってるよ
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私は複雑な心で自分の部屋へ向かった
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苺大福(プロフ) - masumiさん» コメントありがとうございます！！続きも出来たら違う作品も描きたいですね...！頑張ります！ (2019年10月13日 23時) (
レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
masumi(プロフ) - また紫耀くんメインのお話し書いて欲しいです。どこまでもの続きも楽しみにしています。 (2019年10月13日 22時) (レス) id: 04bb81641c (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - shokun82さん» あああ、誤字ってました！すみません！！！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
shokun82(プロフ) - syoではなくshoですが (2019年10月3日 23時) (レス) id: e323144fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2019年9月28日 23時
