カフェオレ - Ren.Nagase -

031 R side ページ31

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携帯の通知音が鳴って画面を見てるAさんは


ﾊﾞｯと俺の方に急に顔を向けたから吃驚した





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「永瀬くん。今日部活なかったの？」





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まさか聞かれるなんて思ってなかったから


それらしい理由を探すけど見つからへん





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優しいAさんのことやから


罪悪感とか感じそう





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でもさ、俺の事少しくらい


意識してくれへんかな？





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『休んだ。

好きな子が自分のせいで熱出したってわかってて

部活出れる余裕ないわ。』





「......好きな子......？」





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Aさんの顔が赤いのは熱やから？


照れてくれたりしてる？





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少しの沈黙が終わったのは


Aさんの携帯の通知音で


さっきから気になってたことを俺は聞いた





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『幼馴染み？』





「あ、うん。お見舞い来てくれるって...。」





『そっか。なら、俺帰るわ。』





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ほんまはもっと一緒におりたいけど





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幼馴染みの...、海人？ってやつと


Aさんが喋ってんの見るの嫌やし


普通に嫉妬するし





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ていうか海ちゃんとか言うから


最近まで女子かと思ってたし





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置いてあったスクールバッグを手にかけて


ドアの近くに行くと


Aさんの声が聞こえる





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「永瀬くん、あの.....『さっき俺が言ったことさ、

結構本気やから。』





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意識があるのかないのか、


ぼーっとしてるAさんの頭を軽く撫でた





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『熱出てんのにごめんな。また水曜日。』





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部屋のドアを閉めて


Aさんのお母さんに挨拶をして玄関を出る





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俺の足は急ぎ足で駅へと向かう





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『好き。』





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俺は今日、


人生で初めて女の子に告白した





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