カフェオレ - Ren.Nagase -

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明日からまた普通の日常に戻る





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学校に行って


授業受けて


帰って....





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少し物足りない、なんて感じた私は


自分の変化に気づかない振りをする





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「ねぇ、A。」





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ふと呼ばれた名前





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見上げると海ちゃんは真剣な眼差しだった





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「やっぱりダンス部入らない？」





『......。』





「ダンスしてるA、凄く楽しそうだった。」





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うん、凄い楽しかった





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でもきっと


次の一歩を踏み出すにはまだ時間が....





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「今直ぐにとは言わないからさ

また踊りたいなーって思ったらいつでもおいで。」





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みんな待ってるから、


という海ちゃん目はいつも通りで


私なんかが隣にいるのが恥ずかしい





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中学生のまま止まってる時間





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夜中にあの時の夢を見ては1人で泣いていて





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私は自分が嫌いで仕方がない人間だった





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私の右手がなにかに包まれるのを感じて


視線を落とすと


海ちゃんの手に握られている





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「俺はAの味方だからね。」





『......ありがとう。』





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優しく握られたその手





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スキンシップが多い海ちゃんと


手を繋ぐなんて日常茶飯事





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でも何故かこの時は苦しいほどにホッとしていて


こんな自分でもまたダンスができるんじゃないか


って思って握られた手をぎゅっと締めた





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吃驚した顔をする海ちゃんだったけど


またいつものあの笑顔に戻って


一緒に駅まで向かう





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永瀬くんが見てたなんて気づかないで





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