キンプリ家族 (ページ5)

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心配ページ5

次男玄樹

「いただきまーす」

1番最後に降りてきた勇太がやっと食べ始める
岸家は食事中におしゃべりOK
楽しく食べなきゃせっかくの食事もおいしくないって考えなんだよ
1番賑やかなのは紫耀と海人
海人はもう6年生になるというのに紫耀があーんと言いながら食べさせている
海人も海人で普通の小学生なら嫌がるところだがかなりの甘えん坊の為嬉しそうにしている

「おいし？」

「うん、おいしぃ」

と2人ともニコニコ
こんな可笑しな状況でも兄弟達は誰も突っ込まない
突っ込むと面倒だと分かっているからだ
海人は「ごめんなさい...」と言ってやめようとするが紫耀は一筋縄ではいかないのだ
「なんで俺から海人を取るんだ」というような態度をとり、暫くは不機嫌になるのだ
たまに廉が海人を連れ出してくれるが廉と紫耀には俺たちには分からない何かがあるらしく特に紫耀は機嫌を悪くする
昔は1番と言っていいほど中が良かったのに

「よし、海人！よく食べれたな！」

そう言いながら紫耀は海人の頭を撫でる
海人もえへへと言いながら嬉しそうだ

「はぁ、イチャイチャするのもいいけど海人は学校あるでしょ？
遅れちゃうよ？」

と言ってあげると急がなくてはならない海人では無く紫耀がはっとした顔をして海人を抱っこして2階に駆け上がっていってしまった。

「...海人大丈夫かなぁ」

なんて心配そうな声を出す勇太

「何が？紫耀は海人に対してかなり過保護だし別に危険は無いでしょ」

「玄樹は分かってないなぁ
過保護だからだよ、どうするの？凄くワガママになったら
大きくなるにつれて1人になる時間も増えるし自分で何も出来ない子になっちゃったら」