生徒会のヒミツ【3】 (ページ8)

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Secret105 ページ8

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あ「生徒会メンバーって

高校で仲良くなったの？」

そういえば、と思って

素朴な疑問を投げかけてみた。

紫「ちゃうよ。小中からの同級生。」

あ「へぇ。そうなんだ。」

幼馴染ってことか。

案外一緒にいるの長いんだ。

紫「あ、でも、岸くんは高校からかな。」

あ「そうなの？」

紫「おん。元々岸くんは生徒会に入ってて

その後俺らが入ったって感じ。」

案外すぐに打ち解けて、

一緒に居ることが増えたらしい。

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あ「もう一つ聞いてもいい？」

あまり深堀りは良くないのかもしれないけれど、

この際だから気になってたことを

聞いちゃおうと思った。

紫耀は「おん。」と首を縦に振る。

あ「玄樹くんってどうして…

その…女装してるの？」

やっぱり一番気になっていた部分。

恵莉ちゃんはその理由を知らなかったし、

他のメンバーには少し聞きづらかったし。

紫耀なら教えてくれるんじゃないかなって。

数秒間だけ間を空けてから

紫「さぁ。なんでかなぁ。趣味なんじゃん？」

口角だけ上げ、そう答えた。

…うそだ。

本当は知ってるくせに軽く濁された。

紫耀でも教えてくれないってことは、

姫ちゃんの秘密事でもあるのかな。

転入したばかりの頃、

恵莉ちゃんが言っていた言葉をふと思い出す。

生徒会の個人にもある秘密…

ブラック王子の秘密は

多分女嫌いってことだと思うけど、

他のメンバーはどんな秘密を抱えてるんだろう。

噂じゃなくて事実なんだってことは確信している。

ってことは紫耀にも…？

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窓の景色を見つめる紫耀の横顔が、儚く感じた。

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