生徒会のヒミツ【3】 (ページ39)

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夕陽がうるんだ赤い硝子球のように海に沈んでく。

BBQを楽しむ私達をオレンジ色の日差しが照らした。

玄「みんながお待ちかねの食後のデザートだよ～」

ある程度肉も野菜も焼き終わり、育ち盛りの私達は

たらふく食べてお腹が膨らんできた頃。

部屋からパウンドケーキを持ってきた姫ちゃん。

あ「わっ…！すごーい！！

これ玄樹くんが作ったの！？」

玄「うんっ。そうだよ。」

あ「すごーい！！」

なんだ～姫ちゃんも料理出来るんじゃ～ん！

お店に売られてるような見栄えのいいケーキは、

見た目はとても美味しそうで、素直に驚く。

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一方で、さっきまでテンションの高かった6人が

一気に静まり返っていた。

あ「え？みんなどうしたの。」

なんでそんな黙り込んでるわけ？

普通ケーキ前にしたらテンション上がらない？？

私の問いかけに、みんなが「いやぁ～…」と言葉を

詰まらせ、顔を引き攣らせて。

しまいには視線も泳がせる。

玄「さっ、召し上がれ～！」

ケーキを切り分け、人数分を皿に取り分けてくれた。

でも何故か誰もフォークを持たない。

変なの。と思いながら、

あ「いただきまーす！」

一口ケーキを食べた。

玄「どっ？美味しいっ？」

顔を覗かせて感想を聞かれる。

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まっっっっずーーーーーッッッ！！！！←

えっ！？なに！？まずぅッ！！！←←

見た目はあんなに美味しそうだったのに

詐欺にも程がある！！！←

あ「げ、んきくん…ま…まずぃ…」

口元押さえて必死に搾り取るように声を出して

味の感想を口にする。

今ようやくみんなの雲行き怪しい表情する、

理由が分かった。

とてもじゃないけど、食べれるものじゃないもん。白目

みんな一度経験したことは二度経験したくないよね。←

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