覚えたくない過去、嫌な現実 (ページ8)

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行けないページ8

今日、ここの王様に会いに行く

俺を王様に見せる為らしい、兄さんも今日は一緒だ

ホントは博士も俺と一緒に来るはずだったのに、何故か欠席した

それに、この頃博士の様子が可笑しい、俺とか、兄さんとかにいつもちょっかいとか出してくるのに

最近はそんなことがなくなって来ていた

博士に聞いても「大丈夫だよ」としか返ってこないし…

まぁ、博士だろうから、多分大丈夫だと思うんだけどね

で、博士が休んじゃうから、代理として兄さんが来ることになった

そういえば、俺研究所から外に出たことないな

出るのが嫌だったんじゃなくて、そもそも出る時間がなかったんだよね

兄さんが言うには、ここは博士が作った場所らしくて

『コア』って、言うみたい

周りは結構危ないんだよね、マグマあったりしててさ

そんなこんなで王様がいる所、「ニューホーム」に着いた

…なんか、名前、そのまんまだね……

歩いて行くと、大きな家があった

その近くには、俺と変わらないくらいの子供がいた

まぁ、俺と変わらない、なんて言ったら、兄さんとも変わらないってことになるんだけどね、身長俺と一緒だから…

ちょっと俺は怖くて、離れた所に移動する

ｻﾝ「あ、あー、まぁ、そうだよな…」

兄さんは俺をみて少し困った様な顔をしたが、すぐに気付いて少し納得した

俺は研究所から出たことがない、だから他のモンスターにも会ったことがないのだ

他のモンスターはどんなのが居るのか分からない、それになんだか恐怖感を感じでしまい反射的に避けてしまう…

兄さんが、俺をどうするか悩んでいると1人の子が、兄さんに近づいて来た

「サンズ！久しぶりだね！」

…友達？、なのかな？

ｻﾝ「よぉ、キャラ、久しぶりだな」

キャラ(以下ｷｬ「そうだね！、あ、アズ～！こっち来て！」

「ま、待ってよ、キャラ～！」

もう1人も来た、なんか手に持ってる、羊みたい…、ヤギにも見える…

アズリエル(以下ｱｽﾞﾘ「はぁ…はぁ…、きゃ、キャラ、早いよぉ…」

確かに、距離は結構ある、50メートルぐらいあるんじゃないかな…

結構あの子早かったなぁ、7秒ぐらいで来たよ？

ｷｬ「そんなことない、アズが遅過ぎるんだよ」

ｱｽﾞﾘ「いや、絶対キャラが早いだけだと思うよ…」

ｻﾝ「それより、アズゴア王は居るか？あいつを紹介してこいって、博士から言われてんだが」

俺は兄さんに少しこっちを向いて、視線を送る

…仕方ない、行こう……