燃ゆるこの手に灯火を

＃4 ページ6

mz side




長い夢を見ていた気がする

それにしても懐かしい夢だな



あの後、お母さんに怒られたんだっけ

帰るのが遅すぎて

でも、琥珀を視て驚かれたんだよね

瑞稀も視えるの？なんて笑



「そういえばなんで琥珀は俺に着いてきたの？」


琥珀というのはあの時の猫だ


「強い力を感じたからよ」

「いつも言ってるけど、そんなに俺の力って強いの？」

「えぇ、空気清浄機みたい」

「なにその役割？全然嬉しくないんだけど」

「それよりいいの、時間やばいわよ」


「うわっ、先に言ってよ！！」



ドタバタしながら朝の用意する


最近、一人暮らしを始めたが、琥珀が居るからか全然1人という感覚がしない


そういえばあの巻物ってどこにしまったっけ、なんて思いながらもギリギリで支度を終える





「いってきまーす！」



今日も長い1日が始まる



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