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＃12 ページ14
mz side
「瑞稀、朱肉ってあるかしら？」
「印鑑のやつ？」
「そうよ」
印鑑のセットを使ったのはいつだっけ、なんて世の中の電子化を少し恨みつつ朱肉を探す
「あった…」
結局、部屋の収納に置いてあった朱肉を琥珀に渡した
琥珀はそれに3回ほど手を押し付け、俺の名前の下に押した
「瑞稀もやるのよ」
そう言われ、俺も琥珀と同じように人差し指で紅い朱肉に触れ、琥珀の下に押した
「これで契約完了よ、私達は切っても切れない縁になったわ」
「切っても切れない縁…」
「えぇ、契約した相手は封印出来なくなるのよ」
「そう、なんだ」
少し不安になった心は奥底に閉じ込めた
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作者名：ゆるゆき。 | 作成日時：2021年9月17日 15時
