けいおんぶ！ (ページ30)

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本｢え！？本当に帰っちゃった！｣

琳｢追っかける！？｣

矢｢今日はいいんじゃない？俺らも色々勝手に決めちゃったし｣

大｢それにしても姫の恋愛偏差値ってどうなってんの？？？今朝も一切ときめいてくれなかったし！｣

矢｢いきなり家で飯食ってる姿にときめくか！？｣

今｢はぁ～、少女漫画が好きって言う前情報が全然役にたたない｣

琳｢あれじゃない！？壁ドン！！｣

本｢うっわ！壁ドンやばい！！！｣

大｢壁ドン、顎クイ、袖クルね｣

今｢ド定番だけどやっぱりそれか……｣

矢｢……それ本当にやるの？｣

本｢多分嶺亜に殺される…いや、多分じゃない絶対だ｣

琳｢怒ってる嶺亜さん絶対怖いけど絶対美人じゃん…(？)｣

大｢相変わらずでキモイな｣

今｢俺が言うのもあれだけど、デートの件さ嶺亜よく許したよね？｣

矢｢それは俺も思ってて…｣

本｢確かに｣

琳｢そういえば1年前は姫と2人っきりにならないようにってよく言われてたよね｣

大｢え？そうなの？｣

矢｢あの人本当に口が堅いというか｣

今｢嶺亜なりに考えがあるんだろうけど｣

出て行った部室でこんな会話をされているとは知らず
私は腑に落ちない気持ちでいっぱいだった

そもそも部活しろ部活！

とは言いつつなんやかんや私はデートの定義について自問自答していた
栄えている駅周辺でまわりを見渡すと学生同士のカップルが手を繋いで1つのタピオカを交互に飲んで顔を見合わせて笑ってる

幸せそう…
2人だけの時間が流れていて
お互いに好きなんだなぁって私でもわかる

好き…そうか、好きって気持ち
LOVEってやつね
私にはこれが足りてないんだ

そんなことに気付きながらも
脳内容量キャパを超えたので
とりあえずデートは身を任せる方針で固めた

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