47. you side ページ47
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「ユギョム助手！消毒液！」
「はい！」
妙に芝居掛かってるから笑いを堪えるのに必死。
「イテテ…」
「わぁああああ！大丈夫！？痛かった！？ごめん！！」
「あ、大丈夫です！ちょっと声が出ただけで」
「いや、大丈夫じゃないよ！痛いよ！これは痛い！」
「ベム！慎重に！慎重に！」
気を抜いていたため、小さな痛みにも関わらず声が出てしまった。
2人には申し訳ないけれど、大袈裟に慌て出す姿に吹き出しそうになる。
「ほんと酷いよね、女の子に手をあげるなんてさー」
「次会ったら僕がガツンと言ってあげるね！」
そう言ってファイティングポーズを取るユギョムさん。
うん、危ないからそれは全力で遠慮しておこうかな。
お姉さん心配。
「よし！これでおーわり！」
一仕事終えた、とでもいうかのように額の汗を拭うふりをして「ふぅ…」と大きめの息を吐いたベンベンさん。
「ベンベンさん、ユギョムさん、どうもありがとうございます」
微笑んでお礼を伝えれば、きょとんとした顔をする2人。
発音でもおかしかったのかな？
え、ありがとうございますっていう初歩的な韓国語の発音さえまともに言えてないの？
「ユギョマ、『ベンベンさん』だって」
「ベム、『ユギョムさん』だって」
そう呟いて顔を見合わせた彼らに首を傾げる。
名前の呼び方に何か違和感があったかな？
「Aさんって僕らより歳上ですよね？」
「そうですね」
「どうして『さん』付けするんですか？」
「敬語も！」
「えっと…」
「ヒョンたちとは仲よさそうだったのにー」
おそらく、ジェクとジニョンの事を言ってるんだろうなぁ。
どうしたものかな。
「僕のこと、ベムって呼んで？」
「僕も『さん』いらない」
「それでもって敬語も無しにしよう！」
「さんせーい！」
「うーん…」
これは困った。
家政婦を引き受けるかどうかも決まっていないのにあんまり仲良くなるのも…。
「ダメ？」
「嫌？」
「ダメじゃないし、嫌じゃないよ」
「「いえーい！！！」」
いや、あんな捨て犬みたいな目で訴えかけられたら断ることなんて出来ないよね。
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ソル(プロフ) - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2017年5月29日 18時) (
レス) id: ed08a08e21 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 表現の仕方がすきです。更新待ってます (2017年5月8日 0時) (レス) id: 40f03127af (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ！違反報告されます。 (2017年5月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのさん
| 作成日時：2017年4月4日 22時
