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41. you side ページ41

You side






またあの薄気味悪い作り笑い。


先ほどまではあの笑みに内心怯えていたけど、この状況下ではむしろ腹立たしくなってくる。





「その作り笑いやめてください」


「…ん?」
「気持ち悪いんで」
「…ちょっと、一応僕アイドルなんだけど。気持ち悪いって何」




よほどショックだったのか、ジニョンさんの笑みが崩れた。




「私に作り笑いして何か特になります?そういうの人選んでやったほうがいいですよ」





真顔でそう伝えると、目をまん丸にして呆然とするジニョンさん。

鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔ってこういう顔のことをいうのかな。




表情が面白くて観察していると、ジニョンさんが急に俯いてお腹を押さえた。




え、どうしたの?お腹痛くなった?

ん?ちょっと小刻みに震えてる?大丈夫?





「…人選んでやれって、初めて言われたんだけど」




そう言って顔を上げたジニョンさんは目をくしゃっとさせ、今まで見たことがない笑みを浮かべていた。




「え、あ、はい」
「待って。面白すぎ。人選べって」



肩を震わせてヒイヒイ笑うジニョンさんを困惑しながら見つめるわたし。





何この状況。絵面地獄じゃない?





「ふふ、選ぶことにするよ。Aさんにはもうしない」
「…作用でございますか」
「Aさんってちょっと変だね」
「貶してます?」
「ううん、褒め言葉」
「はぁ」




何をどうしたらそれが褒め言葉になるの。






「とにかく、私が家政婦にならなかったらジニョンさんの不安も全て解消されると思いません?」
「何?僕に協力してほしいの?」
「ぜひとも!」


「んー、イヤ」


「…はい?」




なに、この天邪鬼。何を考えてるのか分からなさすぎてツライ。



「Aさん、家政婦になっちゃえば?」
「いや、どこの馬の骨かも分からない私がなるの嫌なんじゃ」
「もうどこの馬の骨か分かったから大丈夫」
「そんな短時間で人のこと理解できると思わないでください」


「んー、よし分かった。和解しよう」



失礼なこと沢山言ってごめんね。



そう言って笑顔で手を差し出してくるジニョンさんに頭が追いつかない。

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ソル(プロフ) - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2017年5月29日 18時) (レス) id: ed08a08e21 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 表現の仕方がすきです。更新待ってます (2017年5月8日 0時) (レス) id: 40f03127af (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年5月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きのさん | 作成日時:2017年4月4日 22時

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