38. you side ページ38
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ジニョンさんに視線を移すと案の定ばっちり目が合う。
彼は驚いた様子も見せず、にこりと微笑んだ。
「どうかした?」
こっちのセリフですよ。
あれだけ見といてよくもまぁぬけぬけと。
「あー…、視線を感じたので」
「そう?気のせいじゃないかな?」
「はぁ、そうですか…」
なんだか負けた気がするのは気のせいだろうか。
涼しげな表情が少しだけ憎らしく感じるのは気のせいだろうか。
少しだけ反撃したくなってしまった。
「…ジニョンさんは家政婦の件、反対派ですよね?」
「どうして?」
「皆さんの意見に流される形で決まりましたけど、ジニョンさんは承諾されてなかったなって」
「…よく見てるんだね」
「どうしてあの時反対されなかったんですか?」
どうだ、驚いただろう?
突然私が悠長に喋り出しもんだからさぞや驚いただろう?
先ほどまで貼り付けていた笑顔が一瞬崩れたのを見て心の中でほくそ笑む。
「もうみんな納得していたし。僕も別に反対ってわけでもなかったから」
「え、反対じゃなかったんですか?」
そうなのかな?
確かにあの時はっきりとした意思表示はしていなかったけど。
「そんなに驚くこと?むしろ、Aさんはどうなの?最初、拒否してたよね?」
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ソル(プロフ) - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2017年5月29日 18時) (レス) id: ed08a08e21 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 表現の仕方がすきです。更新待ってます (2017年5月8日 0時) (レス) id: 40f03127af (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年5月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのさん | 作成日時:2017年4月4日 22時