28. you side ページ28
フォローしようと彼らに注意した黒髪さんだったが、言うことをきかない彼らに頭を抱えた。
そんな彼の背中を労わるようにぽんぽんと叩く色白の青年。
彼も話し合いには加わらず、黙って事の成り行きを見ていた人物である。
みんな、やっぱりアイドルなんだな、と納得のイケメン揃いだけれど、彼は群を抜いて整った顔立ちをしている。
「マクヒョン、あの子たちなんとかして…」
「…ヨンジェ、ベンベン、ユギョマ。メイク落として寝る準備しておいで。せっかく早く帰れたんだから」
「ええー…」
「お前らの意見も無駄にしない。約束する。ほら行きな?」
分かった、と渋々部屋を後にする3人。
みんなが手を焼いていた3人を一言で納得させてしまった彼。
よほどメンバーから信頼されているのだろう。
ジッと見ていると、視線に気づいたのか、目が合ってしまった。
ポーカーフェイスを保ちながら、どうしよう、と心の中で動揺する。
今、目を逸らしたら嫌な感じするかな。
だからと言って何か気の利いた一言が言えるわけでもないし。
目を反らせずにいると、彼はふわりと柔らかく微笑んだ。
ちらりと見えた犬歯に心臓がどきりと跳ねる。
なんて可愛らしく笑うんだ。
先ほどまで表情に変化が見られなかった彼が、今は華が咲いたかのように甘ったるく微笑んでいる。
予想外の愛嬌の溢れる笑みに、本日何度目かのギャップを味わった。
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ソル(プロフ) - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2017年5月29日 18時) (レス) id: ed08a08e21 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 表現の仕方がすきです。更新待ってます (2017年5月8日 0時) (レス) id: 40f03127af (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年5月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのさん | 作成日時:2017年4月4日 22時