26. you side ページ26
わたしがジェクに言わせてると思っているんだろうか。
居心地の良いものではないけれど、彼の反応は普通だ。
むしろジェクの発想がかけ離れているわけで。
「私は家政婦になるつもりも、お家に住まわせていただくつもりもありません」
「じゃあ、ジェクスンが勝手に言ってるだけってことですね…」
本当、ごめんなさい、と言って苦笑いする黒髪さん。
「本人がこう言ってんだから無理だろ、諦めろ」
私への疑いが晴れたのか、少しだけ雰囲気が柔らかくなった切れ目さん。
明らかな優勢に安心したのかもしれない。
「なんでだよ！うちに住めばいいじゃん！」
「そんなご迷惑かけられないよ」
「迷惑じゃないし！また1人になって今の生活と同じことしてたら、次はこの怪我じゃ済まないかもしれないだろ？」
「…でも、ファンの子達がショック受けるよ？私はこんなんだけど、一応女だし、歳も近い。そんなのが自分の好きな人の近くにいるなんて、傷つくだろうなぁ」
「そうだよ。ファンのことも考えてみて、ジェクスン」
黒髪さんも私の話に乗ってくれる。
私のことでこんなに親身になってくれるジェクのことだ。
きっと、ファンに対しても沢山の愛情を注いでいるに違いない。
ファンを引き合いに出せば、彼も折れてくれるんじゃないか、そんな希望を抱いてジェクに問いかけた。
「俺は今ファンの話をしてるんじゃない。Aの話をしてるんだ」
ジェクのハッキリとした声が部屋に響いた。
固い意志を反映させたまっすぐな瞳を向けられて息を呑む。
「ファンはもちろん大事だけど、Aだって大事だ。だって俺たちもう友達だろ？」
ジェクの雰囲気に圧倒されて、声が出せない。
他の人たちも同じなのか、黙ってしまった。
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ソル(プロフ) - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2017年5月29日 18時) (
レス) id: ed08a08e21 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 表現の仕方がすきです。更新待ってます (2017年5月8日 0時) (レス) id: 40f03127af (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ！違反報告されます。 (2017年5月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのさん
| 作成日時：2017年4月4日 22時
