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｢御苦労｣
その一言だけ言って、ヤミは一足先に歩き出す。
今一度、周りを見渡したカイコクは息が出来るこの空間にポーカーフェイスのまま関心を持った。
周りの皆もまだ興奮気味に騒いでいる。
何やら妹のマリーマリーとブツブツ不機嫌そうに不満を言っているゴーシュにちょいちょいと手招き。
｢ア？｣
｢下見ろ、潰れてらァ｣
｢ゴーシュせんぱいぃぃぃぃ踏んでるぅぅう｣
｢それよりマリーだ！｣
その言葉通り、ゴーシュは突っ込んだアスタを足場にしていてそれに気づかなかったようだ。
けれど踏んでる本人は退く気がない。
そして一同は歩を進め、ヤミが眺めている光景をみて感嘆の声を漏らす。
｢あれが…海底神殿っ！！｣
｢すっげー｣
『きゅう！』
ロロもカイコクの肩からその絶景を見て目をキラキラさせている。
ヤミの指示でチャーミーの魔法に全員で移動を開始。
言っちゃなんだが、
今の段階では平和そのもの。
トラップ魔法などの類はなく、争い事はこれまでに無かったかのような綺麗な街並び。
この地そのものが絶景スポットと言っても過言ではない。
｢……ん？｣
｢……｣
前方歩いていたヤミとカイコクは視界の先、
ようやく、住民らしき人影二人を認識して立ち止まる。
｢人がいる…！｣
｢お！海底人か！？｣
｢しっ。気づかれるわよ｣
後に続く皆も同様に気づき、反応を示す。
こちらに気づいたと思いきや、とても良い笑顔でこちらに駆け寄ってきた。
それはいつの間にか周りにいた他の住民その他大勢もである。
｢君たち、魔法騎士団か？｣
｢かっこいいー！｣
｢外からお客さん来るの久しぶりじゃねぇか！｣
わらわらとあっという間に騒がしくなるが、どうやら歓迎している様子なので悪い気はしない。
もちろんテンション上がる者、調子に乗る者、あまり興味無い者、反応はそれぞれ。
｢海底神殿って、もっとすっげぇ怖い神殿かと思ったッスよ！｣
アスタの言う通り、噂と真逆。
＿＿＿そうであった方が助かるんだが。とカイコクは呟く。……と、
若い女性の海底人?が声を掛けてきた。
｢ねぇ、貴方、凄くイケメンね！｣
｢一緒にお茶でもどう？｣
｢おう、ありがとうな。お茶は今度でィ。
時間ある時にまた誘ってくれ｣
その丁寧な返しにキャッキャしながらも、満足したようだ。
ついでに魔石に関して二人に聞こうかとするも、辞めた。そもそも今の魔法騎士団の現状を知る由もない様子が見て分かる。カイコクの洞察力の賜物だ。
続く (更新停止中)
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零(プロフ) - とても面白かったです！！更新頑張ってください！続き楽しみにしています！( ˶>ᴗ<˶) (6月21日 0時) (
レス) @page15 id: 2a6411fb69 (このIDを非表示/違反報告)
Yasi123(プロフ) - すごい面白いです！更新頑張ってください！ (2022年10月1日 10時) (レス) @page15 id: ea7056b992 (このIDを非表示/違反報告)
漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！ (2020年8月17日 20時) (レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 度々コメント失礼します！お話の続きはもう書かれないんですか？続きがどうなるのか気になります！書く予定でしたら、いくらでも待つので更新頑張ってください！ (2020年7月3日 17時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (2020年3月1日 17時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きの | 作成日時：2018年10月28日 18時
