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p.8 ページ10

少年ーーアスタは一歩前に踏み出し、大きく空気を吸った。

「今日から『黒の暴牛』に入る、ハージ村から来たアスタです!!
よろしくお願いしゃァァ──す!!!」


が、『黒の暴牛』のアジトの中は、彼の大声をかき消す程の騒音だらけで、アジトにいる団員達の耳には全く届いていなかった。

全っっ然聞いてね〜〜〜
とアスタは思っているだろう。


ギュオという空をきるような音がアスタに近づいてきた。音の正体は、炎の塊だ。
アスタはそれをもろに食らって吹き飛ばされる。

そして向こうからーー

「プリンの仇ィィ──!!」

と、なんともしょうもない叫び声と、楽しそうな笑い声が聞こえる。

「…………うるせぇ」
「はは…」

不満な感想を思わず出すカイコクにフィンラルは苦笑いしか返せなかった。

段々とアジトが破壊される音と団員達の声が大きくなっていく中、ヤミは一切動じずタバコをふかしていた。

「ふむ、この状態だとアジトが崩壊しそうだね。」

「そう思うんだったら、止めてくださいよ…」

ヤミはもう一度タバコの煙を肺の中に入れて吐き出す。

ヤミは片方の拳に魔力を込めて、壁に拳を壁が崩れるほどの強さで叩きつけて一言、

「モノ壊すんじゃねぇ!!!」

「(アンタも壊してるだろうィ)」

ピタリと、団員達が止まると同時に騒音もやむ。

炎の塊に吹き飛ばされていたアスタが団員達の動きが止まった様子を何事かと見る。

ほんの数秒、間があってからまた騒がしくなったが、今度の騒ぎは先程とは違い、すべてヤミに向けられていた。

「お勤めご苦労様っすヤミさァ───ん!!!」

「お帰り団長〜♡」

「団長ちょっといいっスか」

「団長コレ美味しいよ〜〜〜〜」

「フシュー…」

という声が一斉にヤミにふりかかる。
ヤミは、黙っていたら延々と話を続けそうな団員達に笑いながら接する。

「そうかそうか、オマエらそんなにオレが好きか」

そう嬉しそうにいうヤミの声と顔が一変。

「だが、うるせー」

「「「「「すみません」」」」」


またカイコクとヤミの一言感想が一緒だとフィンラルは一人思っていた。

「お、カイコク達もおかえり〜」

「珍しく団長についていったのね?いくら貴方でも
給料半分は流石に逆らえないわよね」

「ただいまラック。まァ、今回はイイもんが見れたから気にしねェや」

またザワザワ話し出した一同に

「あーあーお前ら説教だ、そこに座れ」

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レイ - 箒が放棄になってますよう (7月20日 14時) (レス) @page16 id: 27b30402b9 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - きのさん» はい!楽しみにしてます!でも無理しない程度にしてきださいね? (2018年7月19日 16時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - コメントありがとうございます。ナカゲノのカイコクさんかっこいいですよね。更新頑張ります! (2018年7月18日 9時) (レス) id: aa1d5f41b1 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - カイコクさん、カッコいい!面白いです!ナカゲノもブラクロも好きな私には堪りません。更新頑張ってください♪楽しみにしてます! (2018年7月17日 2時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグを外さないなら違反報告するまでだ。ルールを理解する気も守る気もないなら作品なんか作んな (2018年6月24日 13時) (レス) id: 3cfe8e2fd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きの | 作成日時:2018年6月23日 2時

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