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それを聞いて会場全体がざわざわする。
そんな中、カイコクは心底感心した声で呟く。
「…ヘェ。アイツ、なかなかやるじゃねェか」
「…ほぉ？」
どうやらヤミも同じことをことを思ったようだ。
その後も受験生同士のバトルが着々と進んでいく。
中には、貴族の出身の者を難なく倒す風魔法の少年がいた。
風魔法の少年は相手の攻撃を一切くらわずに一撃で倒すという実力を見せつける。
「(あの風魔法の少年は手馴れてるな。逆に貴族さんが可哀想に見えるでィ)」
そして全員が戦闘を終え、最終試験は幕を閉じる。
「────以上で試験は終わりだ。
それでは…番号を呼ばれた受験生は、前に出て来てくれ。その受験生の入団を望む騎士団長は、挙手をお願いする」
静まり返った試験会場にヴァンジャンスの声がだけが響いている。
「挙手した団に入団するか否か、そして挙手した団が複数の場合にどこの団を選ぶかは受験生の自由だ。ただ、先に言った通り、挙手した団がない場合
魔法騎士団へは入れない」
「では、番号001の受験生、前へ────」
番号が、次々に呼ばれていく。
32番 紫苑の鯱
78番 紅蓮の獅子王
116番 挙手なし
141番 挙手なし
164番の受験生はあの風魔法の少年だった。
少年が前に出ると、受験生達はざわつき始める。
そして、そのざわめきは魔法騎士団の団長達の手を見てさらに大きくなった。
全員挙手という稀すぎる異例の事態が起きたのだ。
「(稀に見る逸材ってやつか…)」
少年は『金色の夜明け』団、団長ウィリアム・ヴァンジャンスをまっすぐと見、はっきりとした口調で告げる。
「『金色の夜明け』団でお願いします…！！」
「(だろうな…)」
現最強魔法騎士団に入る選択肢があると言うのに、入らない者などそうそういないだろう。
いるとすれば、他の団になにかあつい思い入れのあるものか、相当の変わり者かだろう。
あのウィリアム団長が挙手するなんて滅多にないのだから。
カイコクはチラリとヤミを見る。ま、想定していた結果だからなのか、そこまでダメージ受けてない様子。
「いいの取られちゃいましたね〜」
「ﾎﾞｿﾎﾞｿﾎﾞｿﾎﾞｿ」
「ま、しゃーねぇな」
「次…165番」
あの少年が前に出る。
「(やっときたな…)」
「あ、次はアイツか」
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レイ - 箒が放棄になってますよう (7月20日 14時) (
レス) @page16 id: 27b30402b9 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - きのさん» はい!楽しみにしてます！でも無理しない程度にしてきださいね? (2018年7月19日 16時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - コメントありがとうございます。ナカゲノのカイコクさんかっこいいですよね。更新頑張ります！ (2018年7月18日 9時) (レス) id: aa1d5f41b1 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - カイコクさん、カッコいい！面白いです!ナカゲノもブラクロも好きな私には堪りません。更新頑張ってください♪楽しみにしてます！ (2018年7月17日 2時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグを外さないなら違反報告するまでだ。ルールを理解する気も守る気もないなら作品なんか作んな (2018年6月24日 13時) (レス) id: 3cfe8e2fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きの | 作成日時：2018年6月23日 2時
