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ヤミは頭をガシガシしてから、
「あーわかったわかった。悪かったよ。もちろん詫びはねぇが、「チッ」俺が思ってた以上に今年は面白いもんが沢山いるから存分に楽しめ」
カイコクがヤミを睨みながら怒りの魔力をビシビシ飛ばすがヤミもそれに動じずに淡々と普通に話している。
ただでさえカイコクの魔力の量はハンパないので普通なら怖気づいてしまう。現にフィンラルがそうだ。ゴードンも固まっている。
だからこの2人は普通とかけ離れている。
「はァ…」
とカイコクはため息をつき、下で行われている最終試験、実戦形式の2対2を見下ろす。
「俺もさっき少しだが見た。優れているものもいれば全くダメなやつがいるんだろィ？」
「ああそうだ。逆になんでそこまで出来ないのかって不思議なんだがな。お、噂をすればだ」
噂のまるでダメな少年が今度は戦うらしい。少年からは魔力が未だに…というか魔力がないのだろう。
普通に考えればどうやって戦うのかである。だがここにいる以上、グリモワールはあるはずだ。グリモワール自身も意味なく適合者を選ぶはずがない。何かしら理由があるはず。
だからカイコクはこのままあの少年が終わるはずがないと予想している。
「さぁて、期待を裏切るんじゃねェよ少年？」
『キュ〜』
「おいカイコク。お前悪い顔になってるぞ」
どうやら企みの顔で笑っていたようだ。
そして試合が始まった。
「手加減無しだぜ─!?勝負だアスタ!!フッハ─!｣
一人は魔導書グリモワールを開きながらそう叫ぶ。
青銅創成魔法
"青銅の防護魔砲球セッケマグナムキャノンボール"
キン...と音が鳴り球体のような形の膜が出来上がる。
ふと、少年の持っている魔導書グリモワールに目をやる。
黒く焦げたような汚れでのグリモワール。
クローバーの紋章は微かにだが見えた。
｢(五つ葉…)｣
細かな所まで見たのはカイコクだけのようだ。
「遠慮しないでかかってきな！フッハ！」
「…おう、んじゃ行くぜ───」
少年は片足にぐっと力を入れて走り出し、一気に余裕の笑みを浮かべ佇む相手の間合いに詰め寄った。
少年の手にはいつの間にか手には禍々しい、錆び付いた大剣が握られていた。
「(高速移動魔法使ってるように見えるな…)」
全員が驚きを隠せずにいる中、相手の魔法をぶった斬った少年は宣言した。
「オレは、テキトーに頑張ってイイ思いをする為に、魔法騎士団に入るんじゃねー…」
「 魔法帝になる為だ 」
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レイ - 箒が放棄になってますよう (7月20日 14時) (
レス) @page16 id: 27b30402b9 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - きのさん» はい!楽しみにしてます！でも無理しない程度にしてきださいね? (2018年7月19日 16時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - コメントありがとうございます。ナカゲノのカイコクさんかっこいいですよね。更新頑張ります！ (2018年7月18日 9時) (レス) id: aa1d5f41b1 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - カイコクさん、カッコいい！面白いです!ナカゲノもブラクロも好きな私には堪りません。更新頑張ってください♪楽しみにしてます！ (2018年7月17日 2時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグを外さないなら違反報告するまでだ。ルールを理解する気も守る気もないなら作品なんか作んな (2018年6月24日 13時) (レス) id: 3cfe8e2fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きの | 作成日時：2018年6月23日 2時
