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p.15 ページ30

追いかけている最中に前方二人の会話に耳を疑った。
アスタはわかるがあと一人の青年。
彼は口癖なのか、「ψ(`∇´)ψフッハ!!」と毎回言っている。
なんかどっかで聞いたことあんでェ…。
確か、此奴ァ…。


彼らのもとへ追いつくと、セッケが大げさに、
刺された足を上にあげて苦しそうに叫んでいた。

「うぎょああ〜!!」

「毒がぁああ〜」

倒れている盗っ人の手には魔道具の"パラライズナイフ"が握られている。

「大丈夫か!?フッハー!!」


…うん、それでいいでィ。
こいつはフッハーだ( ̄▽ ̄)←(わざと)

そしてフッハーはアスタのローブを掴む。

「オマエはオレを倒した男だ…

オレの分まで…上にいけよ…!

…オレの夢…託したぜ……!」


力尽きようとするセッケの目に、
アスタ強烈なチョップを一撃入れた。

「おぶふ─!」

「…うわぉ…」


「大事なモン勝手に託してんじゃねー…!

生き延びて、自分の夢は自分で叶えろ

諦めんな馬鹿野郎」


セッケは目を見開いてアスタを見た。

ふとそこで足に違和感を覚える。

チラリと見ると、今駆けつけたのかノエルとバネッサ。
バネッサが彼の刺された足に塗り薬を塗っていた。

「こんなので死ぬワケないじゃない。

ただの一時的な刺激毒よ。

さっき買ったシーケ軟膏塗っとけばすぐ治るわ」


「…フッハ…!

次会う時までにもっと精進しとけよアスタ…!」

「またな!!フッハ!」

気まずくなったセッケはアスタに見送られながら、
片足立ちでその場を去っていった。




盗っ人から取り返した風呂敷を老婆に返す。


「コレ全部賭博で買ったのか!
すげーなバーチャン!もう盗られんなよ!」

「フォッフォッフォッ

ありがとうよ〜魔法騎士団様〜〜〜」


老婆は受け取った風呂敷を抱えて、
その場をあとにする黒の暴牛の一同を見送った。


「魔法無効化…か…」


声が老婆のものから男の低い声に変わる。


「見た事のない種類の魔法だったね…

……いや…そもそもあれは魔法かな…?」


風が吹き、老婆の形が崩れて高身長の男があらわれた。

「なかなかオモシロイ子だね

これだから変身ぶらりはやめられないなぁ〜

おや?」

男から見て黒の暴牛が消えていった方向から一人の団員が戻ってきた。
浴衣と下駄の身なり。カランカランと立てて
こちらにゆっくり近づいてくる。
そして男に向かって口を開く。

「…ちーと怪しかったんでねェ。誰かと思えば。
アナタでしたかィ。ーーー魔法帝、ユリウスさん」

p.16→←p.14



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レイ - 箒が放棄になってますよう (7月20日 14時) (レス) @page16 id: 27b30402b9 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - きのさん» はい!楽しみにしてます!でも無理しない程度にしてきださいね? (2018年7月19日 16時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - コメントありがとうございます。ナカゲノのカイコクさんかっこいいですよね。更新頑張ります! (2018年7月18日 9時) (レス) id: aa1d5f41b1 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - カイコクさん、カッコいい!面白いです!ナカゲノもブラクロも好きな私には堪りません。更新頑張ってください♪楽しみにしてます! (2018年7月17日 2時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグを外さないなら違反報告するまでだ。ルールを理解する気も守る気もないなら作品なんか作んな (2018年6月24日 13時) (レス) id: 3cfe8e2fd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きの | 作成日時:2018年6月23日 2時

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