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その勢いはアスタを戸惑わせるほど。
魔力がなかったせいでずっと馬鹿にされてきた。
だが、この団は今まで会ってきた者達とは違い、自分のことを認めて褒めてくれた。
アスタはこの団の人望がとても嬉しかった。
アスタに群がる黒の暴牛の団員達を、ヤミとカイコクは眺めていた。
「歓迎するのはいいが、煩すぎねェか？」
「いつも通りだろ。変わんねぇよ」
「そうですねィ」
暴牛の団員達はまだ、アスタに群がっていた。
「…なァ、あの娘かい？もう一人の新入団員」
ヤミは軽く頷く。
上を見上げると一人の少女がアジトから優雅に自分たちを見下ろしていた。
少女は端正な顔立ちで、シルクのような質の良い銀の髪をツインテールにしていた。
そう、あの『銀翼の大鷲』団団長のような…
カイコクは思考を止めてフルフルと頭を振る。
ヤミはそんなカイコクの心情が分かっただろうが何も言わなかった。
カイコクの視線はまた団員達に向く。
「声掛けはまたの機会にしときやす」
「程々にしとけよ？」
そしてカイコクはアスタの元へ。何やら皆との話に夢中になっている様子。
「おう、お疲れさん。見せてもらったぜ」
「ハイっす！どうでしたか？！」
ご機嫌なテンションで返事をするアスタ。
「ん、初めてのミッションにしては上出来でェ。
けど、この先もっと手強い奴と戦う日がくる。だからこれからに期待だな。頑張れよ、アスタ」
『キュ』
カイコクに初めて名前を呼ばれたのが嬉しいのか太陽みたいな笑顔になって、
「ありがとうございまぁす！(先輩)ぃぃ！！」
「うるさいでェ」
「すいません！！」
マグナがアスタに黒の暴牛のローブを渡す。
「ほらよテメーのだ！アスタ！！」
アスタはローブを手に入れて、緩みそうな頬を引き締める。ローブを羽織ったアスタの胸が高鳴る。
「ウフフついでに─…」
バネっさんが杖を構える。杖の先に光が灯るとほぼ同時、アスタの頭についたバンダナがぐるりとまわり、バンダナに描かれていたマークが、黒の暴牛のシンボルマークへと変わった。
「これでオマエも魔法騎士団『黒の暴牛』の一員だ─！」
マグナのその言葉に、アスタは気合いが入る。
「よく似合ってるじゃねぇか、ねぇヤミさん」
「…地味な色合いだな」
こうしてアスタは『黒の暴牛』へ無事入団できた。
さて、予想以上に永くなったがひとまずここまでが初めからの経緯だ。
次からはプロローグの続きで原作通りに進んでいくからご理解お願いするぜィ。
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レイ - 箒が放棄になってますよう (7月20日 14時) (
レス) @page16 id: 27b30402b9 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - きのさん» はい!楽しみにしてます！でも無理しない程度にしてきださいね? (2018年7月19日 16時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - コメントありがとうございます。ナカゲノのカイコクさんかっこいいですよね。更新頑張ります！ (2018年7月18日 9時) (レス) id: aa1d5f41b1 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - カイコクさん、カッコいい！面白いです!ナカゲノもブラクロも好きな私には堪りません。更新頑張ってください♪楽しみにしてます！ (2018年7月17日 2時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグを外さないなら違反報告するまでだ。ルールを理解する気も守る気もないなら作品なんか作んな (2018年6月24日 13時) (レス) id: 3cfe8e2fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きの | 作成日時：2018年6月23日 2時
