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「(さて、アスタは上手くできるかねェ)」
カイコクから見てアスタが一瞬止まったように見えた。そして大剣の剣刃で切らずに、剣脊を使って炎の球を跳ね返した。
跳ね返った球はマグナに直撃して大きな音を立てて爆発した。
『キューッ！』
「…スゲェや。上出来だ」
まさか打ち返すとは…とカイコクは感心していた。
「新入団員を助けずに済んだのは久しぶりだなぁ」
「(斬ることは不可能でも当てることは可能か…。あの剣、魔法を切り裂き跳ね返す。面白ぇな)」
これにはヤミも予想してなかったようだ。
黒の暴牛の者達は目を見開いて、洗礼の儀の結末を見ていた。
アスタは大剣の剣先を天に向けたまま佇み、周りにいる者達よりも驚いて固まっている。
「ヤミさん。アイツ、汗だくで固まってるけど思考大丈夫なんでィ？」
「知らねーよ、んなもん」
まだたちこめる煙の中から、人影がこちらに歩いてくるのが見えた。
「コンチクショーがァ…」
「！」
アスタが死ぬかと思ったあの剛速球を受けても、平然と歩いているマグナを視界に入れて彼は開いた口が塞がらずにいた。
「もうちょいで自分の魔法で
死ぬとこだったじゃねーかァ〜てンめぇ」
アスタは恐怖で失神しそうになった。
「やるじゃねーかァ！」
「え」
アスタは予想外の言葉に、恐怖よりも困惑の感情が上回り呆けた声を出してしまう。
そんなアスタにかまわずバンバンと彼の背中を強く叩いて、マグナは言葉を続ける。
「オレの魔法を防ぐどころか跳ね返して来るとはなァァ！！気に入ったぜ、チビスタぁ─！」
アスタっす─！と、訂正を入れる。
「実はオレも田舎出身なんだわ！
ハージ村の少し上のラヤカ村！」
「うぉぉマジすか！すげー田舎じゃないスか！」
「テメーにだけは言われたかねー！」
アスタは頭をかく。
「けどオレ、魔力が少ないどころか全然無いんスよ〜〜」
アスタの言葉にマグナは反応する。
「あ"ァん…？魔力が無いだァ〜！？」
マグナの先程までとは違う声色に、アスタはたじろぐ。
だがマグナの続いた言葉は、アスタが予想もしていなかった言葉だった。
「余計カッケーじゃねぇか！さてはオマエ…
漢だな？」
アスタは目を見開いてマグナを見た。
ま、魔力がない上で魔法を打ち返してくるなんざ、普通じゃ出来まい。アスタの根性自体をマグナが気に入るのも無理ねェか。
団員達がアスタの周りに集まる。
「いいねぇ〜面白そーじゃんキミ〜」
「すごいじゃないの坊や！」
ガヤガヤーー
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レイ - 箒が放棄になってますよう (7月20日 14時) (
レス) @page16 id: 27b30402b9 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - きのさん» はい!楽しみにしてます！でも無理しない程度にしてきださいね? (2018年7月19日 16時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - コメントありがとうございます。ナカゲノのカイコクさんかっこいいですよね。更新頑張ります！ (2018年7月18日 9時) (レス) id: aa1d5f41b1 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - カイコクさん、カッコいい！面白いです!ナカゲノもブラクロも好きな私には堪りません。更新頑張ってください♪楽しみにしてます！ (2018年7月17日 2時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグを外さないなら違反報告するまでだ。ルールを理解する気も守る気もないなら作品なんか作んな (2018年6月24日 13時) (レス) id: 3cfe8e2fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きの | 作成日時：2018年6月23日 2時
