【原神】恋に落ちたその日から【ディルック】 (ページ18)

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過去ページ18

これはとある過去である。

_____約束だよ！何があってもずっと一緒！

_____Aも指切りげんまんしようよ。

ごめん。私は普通の人間じゃない。

だから、その約束は守れないんだよ。

普通の人間として生まれた筈のAは、力を持ちすぎ、長い生を授けられてしまった。

____君は神になりし者なのだ。

仙霊の言葉を聞いてもAは神になりたくはなかった。

何故普通の人間として生きられない？

何故こんなにも力を持ってしまった？

いつからかAは旅に出るようになる。

本当の自分を探すため、朝も昼も夜も歩き続ける日があった。

人間としてして生まれたら正解だったのか。

神であり続ける事が正解なのか。

500年前、カーンルイアとの戦いで燃え盛るテイワット大陸を見た時、Aは何を思ったのか。

____このまま自分も燃え尽きて消えてしまえば良いのに、なんて。

『っ…！！』

夢から覚めた時にはひどい汗と息切れがあった。

Aはそのままうずくまり息を整えた。

誰にも知られない神は孤独と苦痛に苛まれている。

____とどまってはくれないだろうか。

その言葉がずっと頭の中から離れない。

普通の人間だったらとどまったのだろうか。

言われて嬉しかったから？

モンドに何か思い入れが出来たから？

一体何がこれ程まで揺さぶられるのだろうか。