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〈M side〉
「ねぇ潤くん！ちゃんと見て！」
「はいはい」
少しスマホに目を落としただけで、隣に座る和からお咎めの言葉が飛んでくる。
「今アップだったのに！こっち向いてたのに！」
「見逃したわ」
「いいけどね。潤くんには負ける気がしない」
「心配しなくても、誰も和には勝てないよ」
…和って、マジで可愛いよな。
ミアに来てからずっと、相葉くんが録画してる翔さんが出てる番組を見続けて、かっこいいと言ってはしゃいでる。
…二人が元気になって良かった。
全て知った後で思うのは、和も翔さんも本当に強いってこと。
翔さんに関しては、もともと尊敬していたのにこれ以上を何の言葉で表せばいいか分からないほどだ。
でも、
「和、俺いつから和のライバルになったんだ？」
俺は決して恋愛感情で翔さんのことが好きなわけではないが。
まぁ、和もそうだろうけどね。
「だって潤くんの翔ちゃんを見る目いやらしいじゃん」
は、え…？
何も飲んでないのに噎せそうになった。
純粋無垢な和にこんなことを吹き込む人物は決まってる。
「…和、リーダーの言うこと何でもかんでも信じちゃダメだからね」
ニヤニヤ面白がってるおじさんの顔が浮かんで思わずため息が漏れた。
「和くん、俺の出てる番組も少しは見てほしいな〜」
冗談で軽く言ってみたら、
「翔ちゃんとお休みの日によく見てるよ！」
と、思いがけず嬉しい台詞が返ってきて面食らってしまった。
「ねぇ、翔ちゃんも潤くんもテレビに出るお仕事でしょ？でも職業は違うんでしょ？」
「え？あーそうだな、翔さんはアナウンサーで、俺は俳優だから。でもタレントって意味じゃ同じだな」
「んー難しい」
急に真剣な表情になる和。
「智はお医者さんで、まーくんは料理人…？」
「だな」
「職業っていっぱいある。おれは何になるの？」
え…？何になるの、か…
翔さんがこういった話をどこまでしてるのかが分かんないけど…
「何かにならなきゃいけないって決まってるわけじゃない、なりたいものになればいいんだよ」
「なりたい、もの…」
「こういう仕事がしたい、とかね。でも急いで決める必要はないと思う。自然と進むべき道が見えてくるよ」
「進むべき道…」
難しい顔で考え込んでしまった和に、もっといいアドバイスができないかと悩んでいると、ガチャッというドアを閉める音が微かに聞こえてきた。
大丈夫、だったのだろうか…
なぜかあまり良い予感はしない。
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櫻宮 - もうニーナぁぁぁなんて健気で純粋なんだ君は。櫻宮感動して涙が止まらないよ°･(ノД`)･°･まぁくんに全部話してほしい。と切に願う櫻宮でした！続き気になる！ (2022年2月4日 17時) (
レス) @page9 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
希乃(プロフ) - 櫻宮さん» いつもコメントありがとうございます…！かなり遅くなりましたが、、もう少し進められるように頑張りますm(_ _)m (2022年2月2日 0時) (レス) id: b8e9a4bb02 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 移行おめでとうございます！先が読めない展開になってきましたね(^^;)続き楽しみです！ (2021年9月8日 18時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希乃 | 作成日時：2021年8月29日 17時
