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〈M side〉
「朔ちゃん、ほうきとちりとり持ってきてくれる？」
「はい！」
相葉くんは朔にお礼を言ってから、２人に駆け寄り優しく声を掛けた。
「２人とも怪我してない？大丈夫？」
相葉くん、さすがだな。
俺だったら慌てて、何があったのかを開口一番に聞いてしまいそうだ。
「まぁくん…」
ニーナはいつもと変わらない相葉くんに安心したのか、ぎゅっとお腹に抱きついた。
それを見て俺は、和の横に行き頭を撫でる。
と、そこで、和がぬいぐるみを抱えていることに気付いた。
白いから分かりにくいけど、たぶん濡れてる。
それから和が着てる服も。
なるほどな、何となく状況が掴めた。
相葉くんも分かったらしくて、よしよししながらニーナに聞いた。
「ニーナ、和ちゃんが水飲んでる時にぶつかっちゃったんじゃない？」
「うん、イスにガンって当たっちゃったの…それでシロがびちょびちょになって…」
和はショックを受けてるわけか。
２人にとっては大事なんだろうから申し訳ないけど、かわいくて思わず頬が緩んだ。
「水で濡れただけだから、乾かせば元通りになるよ」
「そうそう、それにわざとじゃないんだから、ね？そんな顔しないの〜」
相葉くんが両手でほっぺたを挟んでぐりぐりすると、ニーナはようやく笑ってくれた。
あとはこの子。
「相葉くん、和着替えさせて来るよ。どこにある？」
和がじっと見つめる中、ドライヤーでシロを乾かす。
ちゃんと元通りになるのか疑ってるみたいだ。
かわいいな、ほんとに。
一切の穢れもない純粋な子。
そばにいると浄化される感じすらある。
そういえば、和と二人っきりになるのはこれが初めてだ。
距離を縮めるいいチャンスかもな。
「このぬいぐるみ、シロって名前なんだね。白いからシロ？」
手は止めずに話しかけてみた。
「うん。にーなときめた」
「そうなんだ、いい名前だね」
そう言うと、和は目を細めて小さく笑った。
「翔さんにもらったの？」
「ううん、さんたさんにもらった」
「あーそっか、サンタさん来てくれるんだね。いい子だもんな〜和は」
和を喜ばせようと、ぬいぐるみを買ってサンタを装う翔さんは、和に負けないぐらいかわいい、と思う。
変な意味じゃなくてね。
「はい、乾いたよ。ふわふわだね」
「わぁ、もどった！じゅんくんありがとう！」
目をきらきらさせてシロを撫でる和。
うわ〜癒されるわ、マジで。
「しろはね、かずのたからものなの」
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希乃(プロフ) - 北嶋 蛍さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてすごく嬉しいです！頑張ります！ (2020年1月5日 2時) (
レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
北嶋 蛍(プロフ) - こんにちは、和くんが可愛くて、お話が興味深くて続きがとても楽しみです！これからも頑張ってください！ (2020年1月5日 1時) (レス) id: 3ab18a4c3f (このIDを非表示/違反報告)
希乃(プロフ) - 萌和*さん» はじめまして。そう言っていただけるとすごく嬉しいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年12月29日 19時) (レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - はじめまして。どタイプなお話すぎて一気に読ませてもらいました！続き、楽しみにしてます(^^) (2019年12月29日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
希乃(プロフ) - 花想いさん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。これからもかわいい和をたくさん書けるように頑張ります！ (2019年12月25日 15時) (レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希乃 | 作成日時：2019年11月6日 23時
