The world changes color. 1 ページ17
〈O side〉
「智くーん！！起きなさーい！！」
相葉ちゃんに介抱してもらった日の朝は必ずニーナが起こしにきてくれる。
「まぁくんが朝ごはんできたから起こしてきてって。早く行こ！」
「へーい」
手を繋いで階段を下りる。
「今日は翔くんもいるんだよ！あと和くんっていうお兄ちゃんもいる！」
翔くんと朝ごはんって何気に初めてかも。
「潤くんもいたら良かったのになぁ」
「ニーナほんと、松潤好きだな」
「だってかっこいいもん！」
小学生まで虜にするとは…やっぱすげぇな松潤。
「智くん起きたよー！」
と律儀に報告しに行くニーナ。
「ありがと。次これ運んでくれる？」
「はーい！」
ほんと、いい子に育ったな。さすが相葉ちゃんの娘。
「リーダーおはよ」
「おはよー。おれも手伝うわ」
「ふふ、じゃあお願いします」
相葉ちゃんは少ししか寝てないのが嘘みたいに、にこにこして５人分の朝ごはんを用意してる。
おれには絶対無理。まじで尊敬するわ。
「リーダー、自己紹介した方がいいんじゃない？」
「あ、そうだな」
少なくても今日は一緒に過ごすわけだから、ちゃんと知ってもらって仲良くならないとな。
「えー、大野智です。２８です。好きな食べ物はクリームシチューです。よろしくお願いします」
「小学生かよ！」
真面目に自己紹介したら翔くんに爆笑された。
「和って呼んでいい？」
と翔くんは無視して聞いてみたら、目を見たまま頷いてくれた。
それにしても、いきなり知らない人が何人も現れたのに驚くほど落ち着いている。
翔くんの話では父親に虐待されていたということだったけど、成人男性が怖くないのだろうか…
「ほら和ちゃん、冷めないうちに食べちゃおう」
そう言って相葉ちゃんがスプーンを渡した。
「ごちそうさまでした。こんな美味い朝食初めて食ったよ。智くん、和よろしくお願いします。何かあったら連絡して」
翔くんはもう出ないといけないらしい。俺と相葉ちゃんが答える間もなく、次は和に話しかけた。
「和、今日は俺一緒にいられないんだ。ごめんな。夜になったら迎えに行くから、それまで智くんの家で待っててくれるか？」
さすがの和も不安そうな表情だ。
と、翔くんがちらっとおれを見た後、和の耳元で何か言い始めた。
…翔くん耳赤いんだけど。
何を言ったのか分からないが、どうやら上手く不安を取り除けたらしい。
「じゃ、行ってくるわ」
和は翔くんが出てってからもずっと扉を見ていた。
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希乃(プロフ) - 北嶋 蛍さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてすごく嬉しいです！頑張ります！ (2020年1月5日 2時) (
レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
北嶋 蛍(プロフ) - こんにちは、和くんが可愛くて、お話が興味深くて続きがとても楽しみです！これからも頑張ってください！ (2020年1月5日 1時) (レス) id: 3ab18a4c3f (このIDを非表示/違反報告)
希乃(プロフ) - 萌和*さん» はじめまして。そう言っていただけるとすごく嬉しいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年12月29日 19時) (レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - はじめまして。どタイプなお話すぎて一気に読ませてもらいました！続き、楽しみにしてます(^^) (2019年12月29日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
希乃(プロフ) - 花想いさん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。これからもかわいい和をたくさん書けるように頑張ります！ (2019年12月25日 15時) (レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希乃 | 作成日時：2019年11月6日 23時
