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〈M side〉
後部座席にドサッと乗り込む。
スマホを開き、
『ごめん、遅くなった。今から向かいます』
とグループに送る。
なんとか今日中には着きそうだな。
さすがに疲れた。無意識にため息が出てきて、その度に橘さんとミラー越しに目が合う。
本当は帰れと言いたいはずだが、言っても俺が聞かないことは分かってるから言葉にしないんだろう。代わりに目で訴えてくる。
心配をかけて悪いとは思うが、今日はどうしても譲れない。
何よりも、３人と過ごす時間が俺の癒しなんだ。
「家にはちゃんと帰るよ」
「当たり前です」
間髪入れず厳しい言葉が返ってきたが、橘さんは少し安心したようだった。
仕事が早いだけではなく、俺のめんどくさいこだわりまで理解してくれている橘さんには感謝しかない。マネージャーが他の人だったらやっていけないと、本気で思う。
それからたわいもない話をして、あと少しでミアだというところでよく知った後ろ姿が。
ぼさっとした髪にかなりの猫背、カバンも持たずにのんびり歩いてる。ていうか随分薄着だな。
「橘さん、ここでいいよ。ありがとう」
「はい。お疲れ様です」
車を降りて、少し前を歩く彼に声をかける。
「リーダー！」
「おぉ松潤」
振り返りふにゃっと笑う彼、リーダーこと大野智。
「もう行ってるかと思ってた。仕事長引いた感じ？」
「んーいや、軽く寝るつもりが失敗したわ」
「逆によく出てきたね、こんな時間に」
「一瞬そのまま寝ようかとも思ったけど、行かなきゃ松潤怒りそうじゃん」
「はは、よく分かってるね。さすがリーダー」
そうこうしてるうちにミアに着き、裏口に回る。
と、ちょうどドアが開いて朔が出てきた。
「あっ、潤くん、大野さん。お仕事遅くまでお疲れ様です」
「ありがとう。この人は寝てただけだけどね。朔もこんな時間まで。頑張ってるねぇ」
「いえ、僕はまだまだ修行の身ですから。時間はいくらあっても足らないです」
いつ来ても熱心な朔に感心する。相葉くんを師匠と慕うだけあって、２人にはそういう根本的なところで通ずるものがあると思う。
「朔ちゃんフレッシュだなぁ」
とリーダーが呟く。
そう言うあなたも世間的にはまだまだフレッシュな年頃なんですけどね。
「じゃあ失礼します」
朔がペコりと頭を下げる。
「おう、またな」
「気を付けて帰れよ〜」
中に入ると翔さんと相葉くんの声が聞こえてくる。
少し冷えた体には、店内の暖かさが心地よかった。
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希乃(プロフ) - 北嶋 蛍さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてすごく嬉しいです！頑張ります！ (2020年1月5日 2時) (
レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
北嶋 蛍(プロフ) - こんにちは、和くんが可愛くて、お話が興味深くて続きがとても楽しみです！これからも頑張ってください！ (2020年1月5日 1時) (レス) id: 3ab18a4c3f (このIDを非表示/違反報告)
希乃(プロフ) - 萌和*さん» はじめまして。そう言っていただけるとすごく嬉しいです。ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年12月29日 19時) (レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - はじめまして。どタイプなお話すぎて一気に読ませてもらいました！続き、楽しみにしてます(^^) (2019年12月29日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
希乃(プロフ) - 花想いさん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。これからもかわいい和をたくさん書けるように頑張ります！ (2019年12月25日 15時) (レス) id: 2b1adbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希乃 | 作成日時：2019年11月6日 23時
