13話 ページ14
この状況はどういうことだ？
よく分からない。
「あんたさ、主が何処行ったか知ってるよな」
「そうそう。知ってるよね？」
なんと、全く繋がりがない筈の刀剣二振りに捕まってしまった。
いやいや、裏庭へ行ったら口塞がれて屋根に飛ばれるだとか、笑い事などでは済まされないぞ……。しかし、彼は大太刀だった気がするんだが。
まあ、二振りに聞くことはそれではない。
「御手杵様と、蛍丸様ですか……
主、というのはどういうことでしょう？」
「簡単な話。役人さん、知ってるでしょ〜？うちの主が何処に行ったのか。急にいなくなるし、見習いが「あたし主ですよー」だなんて名乗りだすし」
「俺はさ、ちょうど3日前に此処に来たばかりだけど、ただの外出にしてはなんか違うし。そこにあんたが来ただろ？これは聞いとかなくちゃと思って」
ふ……面倒なお二人に捕まったなぁ。
しかし蛍丸の見習いのモノマネが上手すぎる。
尊敬できるレベルだ。
おっと、違う違う。
御手杵も蛍丸も、多分今剣と同じパターンか。厩にでも行っていたんだろう。しかし、自分の味方ともいえる刀剣の存在を見逃すなんて、山崎さんはよほど神力が薄くなっていたのか……
よし。この二振りにも、協力を仰ごう。
「勘がいいのですね、お二人は」
「その返事が来るってことは当たりだな？なっ、蛍」
「そうだね」
「大正解です。
それで、少し耳をお貸しください」
さっき岩融にも送った計画を
彼らにも耳打ちする。
あんたなかなかやるんだなぁと御手杵はけらけら笑い、蛍丸は主のためならと可愛らしく微笑んだ。
これは協力してくれるということでいいのかな？
「では、頼みましたよ」
「大丈夫大丈夫！あ、御手杵さん。
この人屋根から下ろしといてね」
「あ、さっき蛍が屋根に乗っけたもんな。
よーし、しっかり捕まってろよ！」
そして御手杵は私を俵担ぎにして
屋根からふわっと飛び降りた。
身長は岩融とさほど変わらないといっても、流石に怖かった。
ま、協力者は増えたから
よきかなよきかな、だろうか。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
作者の最近の推しが出張りました。
御手杵は蛍丸のことを
蛍って呼んでたら可愛いと思います。
作者の本丸にはどっちも居ません((
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アヅマ(プロフ) - 浅葱さん» コメありがとうございます。そのお言葉がとても嬉しいです・・・！岩融も他の刀たちも格好良くかけるように頑張りたいと思います！ (2017年1月8日 18時) (
レス) id: 721b990030 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - とっても面白いです更新頑張って下さい♪( ´▽｀) (2016年12月30日 11時) (レス) id: d80fc865bb (このIDを非表示/違反報告)
アヅマ(プロフ) - マキーさん» コメありがとうございます。岩融かっこいいですよね・・・最近レベル90超えました((続きを待っていてくださって嬉しいです。更新頑張ります！ (2016年11月13日 17時) (レス) id: 721b990030 (このIDを非表示/違反報告)
マキー - 面白かったです!岩融いいですよね。更新頑張ってください、続き凄く楽しみにしています!! (2016年11月12日 13時) (レス) id: 2e62f948f5 (このIDを非表示/違反報告)
アヅマ(プロフ) - ☆NATU☆さん» コメありがとうございます。更新停滞気味ですが、頑張ります！応援嬉しいです・・・！ (2016年10月2日 21時) (レス) id: bb6b05b55f (このIDを非表示/違反報告)
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