チョー偉いお稲荷さん、柱やってたら悪女に出会う弐

御狐さん伍拾陸　夢の外にて（アマテラスside） ページ25

針生の試練は簡単じゃ

幼馴染を壊されたこの状況で、誰の記憶を見せるかなど考えるまでもない

それにしてもあの沙耶と言う娘…何か引っかかる…

「ツクヨミ。外の時刻は」

「今は…酉の刻」

「イザナミ。秋柱の動向は」

「…任務先で子供を二人殺害。追手の隊士から逃亡中」

人を殺したか


「堕ちたな」

「現在地は？」

「北東の村。年寄りが多い…急がないと手遅れになるぞ。」

「針生に伝える」

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「針生！緊急事態じゃ！」

「入ってくんなっつっただろうが！このチビ！」

うるさいこのポンコツ

「違う。今儂らが追っておる者が人を殺めた。試練時間を短縮してくれ」

「はぁ！？」

「そんなんできるわけねぇだろ！？試練だぞ！？」

「素が出とるぞ阿保狸」

「あ…」

「兎に角、急がねばならんのじゃ。」

…少しイライラしてきたぞい…

「いや、殺人なんざいくらでもあるだろ。神族とか妖が被害に遭ったわけでもないなら…」

「その人間はAが依り代を破壊される原因となった奴ぞ？「よし、短縮しよう」判断が早い」






まあ兎にも角にも話はまとまった

「イザナミ、儂とツクヨミは先に行って足止めしておく。柱が起きたらこのことを伝えよ」

「了解」

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