チョー偉いお稲荷さん、柱やってたら悪女に出会う弐

御狐さん伍拾伍　面倒 ページ24

ー『とまあこんなことがあって、私一週間たったら遊べなくなっちゃうんだ』

いつもの野原

童と遊んでいたAが話す

「えー…もう遊べないの…？」

『さぁ…皐月が十四歳ぐらいになったらまた遊べるようになるかなぁ』

「寂しくなるな」

『私も寂しいよ〜』

一通り話して、Aは帰路についた

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ー家の前ー

「A(はこれで神に)なったんだな」

水仙此岸邸から誰もしゃべらない中、無口の冨岡が口を開いた

「(化緒)と言う狐は、沙耶に似ていたな」

一方的にしゃべる冨岡

何故ここにきていきなり活発化したのか


そんなことはさておき、Aは家に入れないようだ。

理由としては

「なんでアンタなのよ！」

化緒、もといおかっぱ狐のせいである

『知らんがな。こっちだって友達と遊べんようになるんで迷惑しとるわ』

戸の前に化緒が立ちはだかってる為、入れないのだ

「なんで妖術もろくに使えないアンタが！雪の神になれるわけ！？汚い手でも使ったんでしょ！」

『いや、だから知らんて言うとろうが…話聞けよ…』

「五月蠅い！私が一番なの！アンタなんかよりずっとずっと偉いんだから！」

化緒が狐火を投げる

Aが避ける

化緒はAの足に小刀を投擲する

Aは後ろに飛んで難なく避ける

「もらったあ！」

背後から化緒がとびかかる

今まで相手していたのは分身だった

『お前めんどっ！』

もう相手するのも面倒くさくなったAは

分身と化緒を一つの氷に閉じ込め

飛び蹴りで遥か彼方へ吹っ飛ばした

「アイツすげえな…」

不死川が感嘆する

『フワァ…ねっむ…さっさと寝よ』

戸を開けて家に入ったA

チラリと見えた腕にはもう

火傷の傷はなかった

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