【刀剣乱舞】夜型系太刀【男主】

十一 ページ11

紫苑 目線


紫苑「ああ、そのことか。確かに少し怖かったが、何も問題はない。

一期一振殿はこちらが警戒するとさらに警戒するだろうからな。そうだろう？」




多分だがな。そんな感じがする。




薬研「その通りだ。よくわかったな紫苑の旦那。」




そんなに分かりにくいのか？一期一振殿は。




少し睨んで見たら思いっきり睨み返されて怯んだとかでは無いぞ？



薬研「そういえば、少し睨んでたよな。なんでだ？」




紫苑「いや、少し興味が湧いて少し睨んだら……うん。」




あんな馬鹿なことするんじゃなかった。




少し、少し怖かった………




いや、ビビったわけではないぞ！？決してビビってないぞ！？




……ああ、また取り乱してしまったな。すまない。




薬研「興味が湧いたって……もしかして前に何処かへフラフラと

歩いて行ったことってないよな？」




紫苑「ああ、二、三回ぐらいあったな。もしかしたらおれが覚えてないってだけで

何回かあるんだろうけどな。」




元の主にも、あの青年たちにもよく怒られていたな。




薬研「やっぱり紫苑の旦那は天然だな。」




紫苑「あなたも言うか。」




薬研「まぁまぁそんな怒るなよ。」




ん？待てよ？…………あの青年たち？……誰だ？




《おい！貴様またか！探すこっちの身にもなってみろ！》




《うるさいですよ。＿＿＿また前みたいに落とし穴にはまっていなくて

よかったじゃないですか。》




《お前は身勝手すぎる！もう少し自分の立場を考えろ！だいたいお前は》




《 まあまあいいじゃねえか。＿＿＿＿＿。鬼刀の旦那も無事だったし。》




誰だ。声は見えるのに聞こえない。見えない。




薬研「紫苑の旦那？どうしたんだ？」




紫苑「ああ、いや。なんでもない。」




誰だ？





・




(やっぱり覚えてない…………か。)

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