今 ページ12
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神様は実に嬉しそうに楽しそうに話していた。時には身振り手振りを交えて、声高らかに、宛ら幼い子供のように私の無粋なお願いにこれでもかという程、たった一つの欠点もなく話してくれた。
神様は最後、まるで目の前に本当にその子がいるように地面に目を伏せて、さもいとおしげに空中を撫でた。
私は満足したので神様に一礼して、それから親から預かったお供えものと持っていた飴玉をお供えしてその場を後にした。苔で滑りやすくなった石の階段を下りている間、ずっと私の後ろ姿を神様が見ていた。
一言で言えば、気味が悪かった。こんな話を楽しそうに語る神様もそうだが、その子も私の中ではなにより気味が悪かった。
己の命をなんの躊躇もなしに差し出せるというのが、私には分からない。それほどまでにその子は神様を信じていたのか、それとも何かもっと特別で異質な、彼らにしか見えないもので繋がれていたのか。生きている私には、分からない。
神様は彼が鬼となってこの世に訪れるのを、あと何百年も何千年も待っているのだと思うと、私は気味は悪いが嫌いにはなれなかった。
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小浮気凪和(プロフ) - 桃ラムネさん» 慣れない書き方をするもんじゃないね。正直もっと広げて書きたい(笑) 楽しんでもらえてなによりー。 (2018年1月27日 20時) (
レス) id: 94827244c2 (このIDを非表示/違反報告)
桃ラムネ(プロフ) - 胸がキュッてなった(語彙力) 深かったし、解釈もいろいろありそうで読んでて楽しかったよ。凪らしくていいと思う(上から目線失礼しました(_ _)) (2018年1月27日 19時) (レス) id: 6ebdf4b2c1 (このIDを非表示/違反報告)
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