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?「はい、ご注文は」

寄って来た店員さんの笑顔は
どこか含み笑いの様な気がして怖かった
ただそれを悟られてはいけない気がして震える体を必死で抑えた
いつの間にかマンちゃんが注文を済ませていたようだ

マン「Aちゃん?大丈夫・・・じゃなさそうやな(小声」

「・・・あの人怖い」

小さな声でそう伝える
マンちゃんもあの人から何かを感じ取ったようでそれ以上は聞かなかった
少しすれば騒がしくなり、店内に一人の小学生が入ってきた

マン「・・・Aちゃん?」

その中で眼鏡を掛けた男の子から少年とは違う何かを感じ取った
思わず彼の方をじっと見つめる
僕の視線に気付いたのかその少年は近寄って来る

?「ねぇねぇ」

いきなり話しかけられビクッと肩を揺らす
助けを求めるようにマンちゃんの方を向く

マン「ええっと、すまんなぁAちゃん人見知りなんよ」

?「そっか、ごめんなさ〜い、僕は江戸川コナン」

「・・・A」

マン「オスマンやで〜」

コナン「?オスマンさんって関西の人?」

マン「せやで、Aちゃんは標準語やけどな」

余計な事まで言わないでほしいけど
結局フード取られたら目の色で血のつながりが無いのはバレるからいいか

コナン「・・・へぇ〜そうなんだ」

一瞬コナン君の視線が鋭くなる
やっぱりこの子普通じゃない
まるでもっと年上なのに何かが原因で体だけ小さくなった・・・みたいな
どちらにせよ僕の苦手なタイプ
自分の気が済むまで一切妥協しない、そんな人間
そんな時にあの店員さんまで来た

?「おや、コナン君もいたのですか」

コナン「安室さん!」

嫌な予感しかしない

コナン「ねぇねぇ、Aちゃんって僕と同じくらいだけど何処の学校行ってるの?」

今一番聞かれたくない事だ
コナン君も初対面の人に対してよくこんなに聞けるなと半分呆れている
ただ問題はこの場をどう切り抜けるか・・・

マン「・・・行ってないよ」

コナン&安室「「え?」」

マン「Aちゃんはいろんな事情抱えててな、少なくとも初対面の君達が聞き出していい内容じゃない」

マンちゃんは少し威圧をかけつつそう言う
正論のため二人はそれ以上は詮索しなかった
気まずい空気の中、マンちゃんは会計を済ませ、店を出た

マン「普段外でないから気晴らしのつもりやったんやけどな・・・」

申し訳なさそうな顔をするマンちゃんの服の裾を引っ張り
首を横に振った、気にしていないと

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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年6月20日 18時

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