幹部が国離れてもいいのかね？

第二話　総統命令 ページ5

拠点・・・とある一軒家に入りしっかりと鍵を閉める
先程コナン君に付けられた盗聴器は専用のガラスケースの様な物に入れてある
このケースは私とロボロ、くられ先生によって開発された物で
ケースの内部と外部の情報(データ)を完全に遮断する
よってわざわざ壊さずに保管する事ができる
ちなみにこのケースは幹部全員に配布されたものだ

「ええと、此処か」

一軒家の中心にある窓のない部屋
此処から地下への階段がのびている
地下に降りると『会議室』のプレートが掛った部屋を発見
そのまま入ると既にトン氏、大先生、ショッピ君が座っていた

「ごめん、遅れた」

鬱「別にええで、唐突だったしな」

ショ「拠点内で迷ってた大先生に比べれば全然マシですよ」

鬱「あぁん酷い」

鬱以外「「「きもい」」」

相変わらず大先生への対応は変わらないようだ
そして私達が話している間にトン氏が機材をセットしてくれていたようで
会議室の壁にスクリーンが映し出される
そこには我らが総統、グルッペン・フューラーが映し出される

グル「やぁ諸君、無事に到着したようで何よりだ」

トン「挨拶はええから、はよ本題入ってや」

トン氏の一言によりグル氏は一息置く
雰囲気が変わりピリピリとした空気が会議室内に広がる

グル「・・・では本題に入る、三日後鈴木財閥主催のパーティーに招待された、それの下見を頼みたい」

ちなみにパーティーに行くのはグル氏、トン氏、マンちゃん、私、だそうだ
念のためすぐ動けるようにショッピ君とゾムが近くで待機しているとのこと

鬱「え？そんだけなん？」

「まさか、まだ何かあるのでしょう」

え、口調が変わった？
私とて軍人です、場に応じて口調は変えますよ
マンちゃんだって外交の時に『めう』は着けません、それと同じです

グル「流石だな、その通りだ、黒の組織と呼ばれる連中が先日、我々国領に侵入、取引を行ったとの報告を受けた、よって国民の安全確保の為、黒の組織に関する情報を探れ」

「それに関しては私から報告が」

グル「言ってみろ」

「本日、江戸川コナン、灰原哀と名乗る小学生と接触、気配及び様子からして、小学生ではなく何らかの原因で身体が縮んだと思われます、詳しくは後ほど報告書を提出する次第であります」

グル「そうか、他に報告がある者はいるか？」

ショ「あ、俺からもあります、街中で黒ずくめの男を目撃しました、おそらく組織の連中かと」

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