幹部が国離れてもいいのかね？

第六話　パーティー ページ19

遂にパーティー当日
昨日決めた和風のワンピースを着て
マンちゃんに髪を上の方で纏めてもらい簪で止める
因みに何故軍大臣である私が呼ばれたのかと言うと・・・
まあ大体お察し、周りから見れば皆顔整ってるからね

マン「出来ためう〜」

「ありがと」

グル「似合ってるゾ」

「グルちゃんもね」

とまあ他愛もない会話をしつつ支度を進める
そして時間が来たため会場に向かう

ゾム「んじゃあ俺達は適当に侵入しとくな」

一応全員で右耳に手を当てる
今回はいつものインカムではなく耳飾り風の通信機を装着している
全員見た目が違う為怪しまれる事は無いだろう
右耳に手を当てるのは『了解』の合図である
手を当てるのを見る事が出来ればそのまま
見れなくても通信機はオンになっているため手を当てると
若干のノイズが聞こえるようになっている

グル「それでは各自、行動を開始してくれ」

「「「「「ハイル・グルッペン」」」」」

一応グルちゃんの護衛はトン氏
私はマンちゃんの護衛だ
四人で固まっていると流石に怪しまれる為
二人一組で行動する
会場に入ると案の定人が多い
始めに鈴木財閥会長の鈴木史郎の挨拶があり
その後は自由に行動出来るらしい
各所に設置されているテーブルには食べ物やら飲み物が置かれている
護衛であるが故アルコールを摂取するわけにはいかないので
マンちゃんと話し合って適当に飲食している風を装っている
二人で適当に周っていると見覚えのある小さな影が見えた
例の小学生モドキ、コナン君だ
向こうも私に気付いたようで駆け寄って来る

コナン「Aさん！？Aさんも呼ばれたの？」

「うん、仕事の関係でね」

蘭「Aさんも呼ばれてたんですね」

何時もの制服姿ではなく洒落たワンピースを身に着けた彼女は
普段よりずっと大人びて見える、あの髪型は謎だが・・・

「蘭ちゃんもワンピース凄く似合ってるよ、私ももう少し慎重高ければなぁ・・・」

蘭「そんなことないです！Aさんも似合ってますよ、特にその簪とか大人っぽくて素敵です」

「はは・・・うん？」

凄い勢いで私の事を必死に褒め上げる蘭ちゃん
簪を指摘され少し驚いたが別に深い意味は無いようで安心した
そういえば、とマンちゃんの方を見れば案の定女性に囲まれている
大変そうだな、と遠めに見てみると目が合った
口パクで何かを伝えてくるえ〜と？
『へるぷみ〜』か
仕方ない、助けてやるか・・・

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