第十五話 ページ17
さて、どうやってA社を潰そうか
本社が米花町にあるというのが何とも厄介だ
この前みたいに太宰と遭遇する可能性もあるし
と、自身の執務室で考える
部下がやられた以上、このまま何もしない訳にもいかないだろう
早めに作戦を立てなければ
・・・裏口から奇襲?いや、相手も我々がマフィアだという事はわかっている
当然裏口は警戒しているだろう
「・・・あぁこうすればいいじゃないですか」
直ぐに変声器を付け彼に連絡を取る
A社はかなりの戦力を持つというのはマフィア内でも周知の事実
電話を掛ければ彼は2コールで出た
中原「中原です」
【君に頼みたいことがあるんですよ、A社の件でね】
中原「何でしょう」
【まず作戦なのですがね、私が社長室に侵入し、社長を暗殺、貴方には奴等が逃げないように入口を固めておいてほしいのです】
中原「承知、手配しましょう、決行は何時ですか?」
【明後日の昼間です】
中原「!?昼間、ですか?」
【ええ、A社はマフィアの傘下ではありますが一般企業です、夜中では重要な人物がいない可能性がある、それと・・・一般人には手出ししないように】
中原「承知」
そう言うと彼は電話を切った
「さて、と・・・裏口は紅葉君に頼みますか、ふふふ、久しぶりの殲滅任務、腕が鳴りますねぇ」
私の乾いた笑い声が執務室に木霊する
にしても米花町か、危険分子が幾つかいますが・・・そうだ!
太宰「有栖?こんな時間に何の用だい?」
「実はですね、米花町に裏切り者共の会社があって、明後日潰す予定なのですがね」
太宰「・・・差し詰め、コナン君を近付けるなって所かい?」
「ふふっ、話が早くて助かります」
太宰「貸し一つだからね」
「わかってますよ、相変わらず抜かりないですね」
太宰「なんなら国木田君達に君の事バラしてもいいけど?」
「やめてください、面倒です」
太宰「はいはい、まっ有栖の頼みなら仕方ないねぇ」
「・・・頼みますよ」
それだけ言って電話を切る
此れで彼については問題なし、と
「クロウ、メア」
クロウ&メア「「此処に」」
「明後日、A社を潰します、私は社長室に向かうのでメアは私の援護、クロウは上の階から社員を抹殺、位の高い者は何名か生け捕りにしてください、後は紅葉君の班に任せます、いいですね」
クロウ「事情を知らぬ者たちは如何致しましょう」
「マフィアの襲撃だと知って銃を持たないものは放置で、他は殺しなさい」
クロウ「御意」
「さて、明後日が楽しみですね」
77人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ(プロフ) - りゃんくさん» コメントありがとうございます。最近ネタ切れで更新遅くなると思いますが生暖かい目で見守ってくださるとありがたいです。 (2019年4月27日 23時) (レス) id: d55ab5779a (このIDを非表示/違反報告)
りゃんく - 有栖川有栖って小説家さんですよね?私も好きです!設定めっちゃかっこよくて、お話もとても面白かったです! (2019年4月27日 23時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒猫 | 作成日時:2019年2月2日 14時