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第十話 ページ12

一ヶ月、特に何事もなく時だけが過ぎ去っていった
あれからポアロには行っていない
首領に報告したところ、公安に罠を張られると面倒だということらしい
外套を羽織り、仮面をつける、今回は変成器は使わず筆談にする

黒服「時間です」

部下の一人が執務室に入りそう言う
私はそれに無言で頷き執務室を出た
会議室近くに着くと先に到着していた黒の組織の面々が部屋に入っていくところを目撃した
まあそれは置いておいて会議室に入る
必然的に組織の連中の背後を取ることになり少し驚いているようだ

〖首領、遅れて申し訳ありません〗

筆談でそう示す

森「構わないよ、さぁ席に着き給え」

そう言われそのままテーブルを挟んで首領側の席に座った
組織の連中は異様なものを見る目で此方を見ている
バーボンだけは違うようだが

中原「遅かったじゃねぇか」

〖少し野暮用がありましてね〗

そうか、と納得したように頷き
組織の方に視線を移す

森「さて、役者がそろったところで、始めるとしよう」

ジン「・・・先にその仮面の・・・紅魔だったか」

〖私に何か?〗

ジン「以前お会いした時は筆談ではなかったはずですが」

〖夜中でしたので、文字では見辛いでしょう〗

森「彼女に関しては余り触れないでくれたまえ、いいかね?では本題に入ろう」

中原「貴方方黒の組織が我々ポートマフィアの傘下に加入する件についてです」

ジン「こちらとしては裏社会でも強い権力を持つ貴方方とは良好な関係を気付きたいと思っています」

〖ですが貴方方はFBI、公安からマークされています〗

森「君達が傘下に入ったところで此方には利益どころか損失になると思うのだが」

ジン「・・・」

向こう側が黙り込む
それもそのはずだ、現にFBIからのスパイを排除し損ねる
その上、今ここに公安のスパイがいる

〖貴方方は裏切り者の排除には徹底しているようですがスパイの侵入を許している、政府機関に顔が知られていることは大きな損失に繋がります〗

尾崎「まして、顔だけでなく取引現場、証拠まで取られているのじゃろ?」

森「・・・という事だ、敵対はしないがそちらに何かあったとしても我々は関わらない、君達の首領にはそう伝え給え」

ジン「・・・そうか、残念だ」

そう言って彼等は去ってゆく、が

森「・・・バーボン君、だったかな?少し残り給え」

バーボン「・・・」

他のメンバーが去り
首領の命で私と首領以外は退室した


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ジンの敬語に違和感が・・・

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レイ(プロフ) - りゃんくさん» コメントありがとうございます。最近ネタ切れで更新遅くなると思いますが生暖かい目で見守ってくださるとありがたいです。 (2019年4月27日 23時) (レス) id: d55ab5779a (このIDを非表示/違反報告)
りゃんく - 有栖川有栖って小説家さんですよね?私も好きです!設定めっちゃかっこよくて、お話もとても面白かったです! (2019年4月27日 23時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年2月2日 14時

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