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第十九話 ページ21

部下達が次々と社内を制圧するなか
間取りにあった資料室に入る
流石にこんな処には無いと思うが念のため探索することにした
まあ魔術使えば所謂透視が使えるため然程手間は掛からない

【へぇ?案外あるものですね】

案の定複数の資料が見付かった
資料室なんてあからさま過ぎて調べないとでも思ってるのか
資料の中身はマフィア本部の見取り図
部屋の間取りは置いといてダクト内の通路まで記録されている

【随分と細かく記されていますね】

スパイの様な人物は居なかったし
誰かの侵入を許した覚えも報告も無い
そう考えると何かしらの異能と考えるのが妥当だろう

【メアが何か見つけていればいいのですが】

噂をすれば・・・とはよく言ったものだ
私の前にメアが姿を現す

メア「主人、予想通り地下への通路を見つけました、此方です」

【ありがとう、この資料にも目を通しておいてください】

と、先程入手した資料をメアに渡す
そして地下への通路に踏み入る
薄暗い階段を進むと複数の部屋のある廊下へと辿り着いた
部屋は二つの為片方にはメアに行ってもらい、もう片方を調べることにした

【此れは・・・研究室ですかね】

手術台の様なものや棚には見た事のない薬品が置かれている
差し詰め異能についての実験・・・や、違うな

【異能の実験もあるようですが、此れはどちらかと言えば人外・・・】

薬品のように見えていたそれを手に取ると
それが薬品などではなく聖水だということがわかる
聖水、血、奥にある本棚はおそらく魔術書でもあるのだろう
それによく見ると手術台の下にチョークがある
まあ、これだけでは何とも言えないし、メアの方が何か収穫があればいいのだけど

メア「主人、此方に」

何かあったのかメアに呼ばれ付いていくと
そこには地下牢のような場所があった
しかしそこにいる連中は殆どが光を失った虚ろな目をしていた

【この人達はもう駄目ですね、メア、処分してください】

しかし、一人の少女に目が留まる
その目こそ恐怖に満ちていたが
可能性のありそうな気配を感じる
それにこの子『人狼』か
人狼、狼に変化する事が出来その身体能力は人間を大きく上回る
その上視力も良く、夜目もきく
それに加え満月の夜には言わずもがな、能力が大幅に上昇する
私はその少女の牢の中に入り手を差し伸べる
少女は不思議そうに此方を見るが私は気にせず言葉を紡ぐ

【もし、闇の世界で生きる覚悟があるのなら、この手を取りなさい】

第二十話→←第十八話 ※十七話に入らなかった分、その為短いです



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レイ(プロフ) - りゃんくさん» コメントありがとうございます。最近ネタ切れで更新遅くなると思いますが生暖かい目で見守ってくださるとありがたいです。 (2019年4月27日 23時) (レス) id: d55ab5779a (このIDを非表示/違反報告)
りゃんく - 有栖川有栖って小説家さんですよね?私も好きです!設定めっちゃかっこよくて、お話もとても面白かったです! (2019年4月27日 23時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年2月2日 14時

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